
AIの進歩によって今後十年程度で多くの業界で無人化が進み職を失う人が出てくると言われていますが、そんな中でも必ず生き残る業界と言われているのがIT業界です。
将来自分の仕事があるのか不安になり未経験ながらエンジニアへの転職を考えている人も中にはいるでしょう。
ここでは未経験の人がエンジニアになるための方法について解説していきます。
未経験でエンジニアに応募するのは不安…

とはいえ、未経験でエンジニアへ転職するのは不安だという人も多いでしょう。
エンジニアという職業に関係なく、今まで経験したことの無い職種に挑戦するというのは誰もが不安になるものです。
未経験の人でもチャンスは十分にある
しかし結論から言えば未経験の人でもエンジニアになれるチャンスは十分にあります。
なぜかというと、理由の1つにエンジニアの転職事情があげられます。
現在は少子化ということもあって国内の労働市場は人手不足と言われています。
そしてその中でもエンジニアの人手不足は深刻な状況となっているのです。
2016年の時点でエンジニアはおよそ90万人いると言われていますが、それでも20万人近く人手が足りていないというのが現状です。
IT市場は今後も成長を続けていく
しかもIT市場は今後も成長を続けていくことは間違いありません。
特に社会のAI化が進めばそのAIをプログラミングしたり調整したりするエンジニアはますます需要が高まるでしょう。
ですから人手不足は更に深刻なものとなっていくとされています。
今のIT業界は比較的転職しやすい状況にあると言えるでしょう。
しかしながらいくら人手不足とはいってもエンジニアになりたいという人を全員採用してくれるわけではありません。
経験者であれば自分のこれまでの経歴やスキルをアピールすればいいですが、未経験者には実績によるアピールが出来ないので事前の準備が大切です。
どういう準備をしておくべき?

エンジニアに限らず、未経験者の人が採用されるためには採用する企業側から「未経験者だけどこの人ならば任せられそうだな」と思ってもらわなければいけません。
転職活動がなかなか上手くいかない人というのは採用する企業側に「この人なら任せられそう」と思ってもらえるような要素がないことが多いです。
ですから未経験の人がエンジニアになる前の準備として、採用する企業側に仕事を任せられそうと感じてもらえるようなアピールポイントを持っておく必要があります。
採用試験の面接への準備
まずは企業側の立場に立って、未経験者を採用するときにどういったことを重要視するのかを考えてみましょう。
未経験者ですからエンジニアとしての実績で評価はできません。
評価できる点と言えば優れたエンジニアになりたいという強い熱意を感じられるかどうかと、たくさんあるエンジニア関係の企業の中から自分の会社を選んだ志望動機が明確であるかどうかです。
採用試験の面接ではどうしてその業界を目指すのか、どうしてこの会社に入ろうと思ったのかという質問は必ずされると考えておいた方が良いでしょう。
この質問に対して抽象的な答えであったり、答えに詰まったりするようであればエンジニアになるという熱意が伝わらないため採用される可能性は低くなります。
あらかじめ答えを考えておき、メモ書きして覚えるようにしておけば本番で質問されても詰まることなく返答できるはずです。
そして未経験の人がエンジニアとして就職をする場合、採用試験の面接ではエンジニアになるためにどういった勉強をしているかということを聞かれることが多いです。
自主的に勉強しておく必要がある
エンジニアへの転職活動が上手くいかない人はこの質問に対してのアピールや明確な返答が出来ていない人が圧倒的に多いです。
確かに企業側は未経験者の人でも採用すると求人広告には記載してありますが経験がない人とエンジニアに関しての知識が全くない人とは別物です。
エンジニアという分野に興味があるというだけで就職できるほど甘くはありません。
興味があるから転職したいというのは誰でも言えますし誰でもできることです。
未経験の人がエンジニアとして転職するのであればやりたいという熱意と同時に「できる」ことをきっぱりとアピールしていくことがライバルに差をつけるためにはとても重要となります。
できることをアピールするためには転職活動をしている間に自主的に勉強する必要があります。
どういった勉強をすればよいか

まずはプログラミングの基礎を学ぶ
現在エンジニアを目指すための勉強方法にはいろいろなものがあります。
WEB上には無料で基本的なプログラミングを学べるようなサイトもあるので、最初はそういったところでプログラミングの基礎を学ぶのも良いでしょう。基本的なことがマスターできれば書籍などを使って独学で学んでもよいですし、スクールに通って本格的に授業を受ける方法やオンライン・スクールを利用するという方法もあります。
どれも長所と短所があるのでそれぞれの勉強法を比較しながら自分に最適な勉強法でチャレンジすると良いでしょう。
エンジニアと一口にっても扱っているものは多岐にわたります。
すべてをいっぺんに学ぼうとすると膨大な時間がかかるので、エンジニアになったらどういった仕事がしたいのかを漠然とでもいいのでイメージし、それが実現できそうなものからまずは勉強していくと良いでしょう。
1つのものを作り上げよう
そしてエンジニアは会社に就職していない人でも経験を積める職業でもあります。
経験がないのであれば自分から作ればいいだけの話です。
もちろんベテランエンジニアのような優れたものが未経験のエンジニアには作れるわけがありませんが採用する側はそんなことは望んではいません。
それよりも自分なりに試行錯誤してプログラミングをし、1つの作品を作り上げたという過程の方が重要視されます。
たとえ失敗したとしてもそれまでに考えた色々なことはエンジニアとして働いていく中で必ずプラスになることでしょう。
興味があるというだけで何もしない人と、失敗しても実際自分なりにチャレンジをしてみた人とでは会社からの評価に大きな差が出ることは間違いありません。

しっかり準備をすれば未経験者でもエンジニアになれる
現在エンジニアは深刻な人手不足となっているため未経験者でも転職しやすい業種と言えるでしょう。
しかし興味があるからという理由だけでは未経験者を採用してはくれません。
エンジニアをやってみたいという情熱はもちろん必要ですがそれ以外にも自主的に勉強をしてみたり、未経験でも仕事を任せられると採用する企業に思ってもらえるようなアピールポイントを考える必要があります。