
福利厚生は職場を選ぶときの重要な項目の1つです。
それぞれの業界ごとに大きく異なる要素を持つ部分でもあります。
エンジニアの活躍する業界での福利厚生はどうなっているのでしょうか。
福利厚生を重視した就職のポイントと、エンジニアの業界の傾向を含めて解説していきます。
福利厚生を充実させたい方にとって役立つ内容となっています。
子育てが近い時は

福利厚生の中でも子育てに関するものは特に重視される傾向があります。
子育て支援の制度
具体的には出産や育児のための休暇、託児所、保育施設の斡旋などが挙げられます。
育児や出産のための休暇は重要視されることが多くなっています。
しかし、実際に権利があっても職場の環境的に権利を行使しづらいというケースは存在します。
それゆえに育児や出産に関する休暇については制度としてあるだけでなく、実際に取得している方が多いかどうかも重要となります。
また、休暇から復帰しやすいかどうかも大切な要素です。
就職先を探すときにはそういった要素を踏まえて確認しておきましょう。
託児所の有無は非常に重要
託児所の有無は子育てを行いながら働く方にとって非常に重要です。
会社の敷地内に託児所があれば、何かあったときにすぐに駆け付けることが出来ます。
特に0歳から3歳くらいまでの子供はちょっとしたことでも大きく体調を崩す可能性があります。
会社から遠く離れた託児所に預けると、すぐに駆け付けることが出来なくて心配という方もいるのではないでしょうか。
昨今では仕事と育児の両立が重視されるケースが増え、エンジニアの働く企業においても託児所が併設されることが多くなってきています。
ただし、中には敷地面積の都合上どうしても託児所を併設することが出来ないという企業もあります。
その場合であっても保育施設の斡旋などで子育てを支援しているケースがあるので、就職先を選ぶときには要チェックと言えます。
財形貯蓄制度
子育てと仕事を両立する際に大切なことは他にもあります。
子供を育てる上で最もお金がかかるのは教育費です。
そこで財形貯蓄制度などを用意している企業があります。
財形貯蓄制度を利用すると550万円まで非課税で貯蓄することができます。
加入は任意ですが、利用しておくことで将来的な教育費に充てることが可能となります。
そのほか、投資教育を提供している企業もあります。
子育て支援の制度は企業によって大きな違いがあります。

福利厚生の重要性

企業を選ぶ際に福利厚生は非常に重要となります。
交通費の補助
例えば交通費の補助だけを見てもそのことがよく分かります。
交通費補助とは文字通り通勤にかかる交通費を補助してくれるものです。
基本的には余程遠方からの通勤でない限り、全額を補助してくれることが多いです。
交通費補助の上限は求人情報に記載されます。
会社の近隣に住居を構えた際には特別手当を用意してくれるなど、交通費補助を工夫している企業も存在します。
医療関係の福利厚生
企業では社員の心身の健康のために医療関係の福利厚生を充実させていることもあります。
例えば、社員とその家族の健康診断や人間ドックの費用を負担するという企業も増えてきています。
健康診断や人間ドックを自費で行うか、会社に負担してもらえるかでは出費が大きく変わります。
それゆえに医療面の福利厚生も確認しておく必要性が高いといえるでしょう。
日々の出費に大きく関係するもの
福利厚生の中には日々の出費に大きく関係するものもあります。
例えば、社員限定で格安の価格で料理を食べられる食堂も福利厚生の1つです。
毎日の昼食を食堂で食べる場合、その価格は家計に大きな影響を及ぼすことにもなり得ます。850円相当のランチを450円で食べることが出来れば400円浮くことになり、1か月では1万円近くお得となるので決して侮ることが出来ません。
敷地内に食堂を設置しない代わりにお弁当の購入補助を行っている企業もあります。
そのほかにも介護休職の内容や無料で使える駐車場の有無なども重要な福利厚生の要素となっています。
ユニークな福利厚生
一部の企業においてはオーソドックスな福利厚生以外にも、ユニークな福利厚生を充実させているケースがあります。
例えば提携企業の経営するホテルの宿泊代が安くなったり、スポーツ観戦のチケットがもらえたりする福利厚生が存在します。
これらは利用者にとって大きなメリットである一方、全く利用しない方にはあまり影響がないものでもあります。
そのため、自分が必要とする福利厚生があるかどうかを確認しておくことが大切です。
エンジニアは、福利厚生が充実しているケースが多い

エンジニアの働く業界の企業は福利厚生が充実していることが多いです。
海外企業の良い面を取り入れる傾向がある
その理由の1つはIT企業を始めとして海外企業の良い面を取り入れる傾向があることが挙げられます。
IT業界では世界中で人材の取り合いとなっており、福利厚生が充実した欧米企業の特徴を取り入れようとしている企業が増えています。
それにより、日本の中にも福利厚生が充実している企業が増加傾向にあります。
福利厚生に世間的な注目が集まっている
企業の福利厚生に注目が集まっていることも大きく影響しています。
子育てと仕事の両立や働き方の見直しなどにより、福利厚生に世間的な注目が集まることが増えているのが昨今の状況です。
エンジニアの働く業界ではそのようなトレンドに敏感な反応を示す企業が多くなっています。
福利厚生が充実していない企業は優秀な人材から見放されてしまう恐れがあるため、なるべく充実させようというのが1つの流れにもなりつつあります。エンジニアとして就職する際にはその流れの恩恵を受けることが出来ます。
自分に合う福利厚生の会社を選ぼう
ただ、福利厚生が複雑化していることには注意が必要です。
福利厚生の充実した企業への就職がしたいという場合は求人情報をよく確認し、自分にとってメリットがあるかどうかをチェックしておきましょう。

優柔な人材を確保するために福利厚生を充実させている企業も多い
企業が福利厚生を充実させる大きな理由の1つは優秀な人材を他社にとられないためです。
エンジニアの働く業界では、企業同士が福利厚生の充実度を競争しているような状況もあります。
それゆえに福利厚生の充実した企業を見つけやすいといえるでしょう。
もちろん、年収や業務内容も重要ですが、福利厚生も企業選びの大切な要素となります。