
未経験からエンジニアの仕事を目指すときには、どのような働き方が自分に合っているかをよく考えておかなければなりません。
現役のエンジニアが抱えている悩みなどは、ぜひチェックしておきたいところです。
理想の働き方をするうえでは、応募する企業の選び方が大切。
ここでは、エンジニアに多い悩みを取り上げて、ジョブチェンジを成功させるコツをお伝えしていきます。
エンジニアに多い悩み「残業が多く、疲れ切ってしまった… 」

多くのエンジニアが抱えているのが、「残業が多く、疲れ切ってしまった」などの労働環境に関する悩みです。
エンジニアなどのIT企業の仕事は、「3K」や「IT土方」とも呼ばれることがあります。
IT企業の3Kは、「きつい、厳しい、帰れない」のこと。エンジニアは、納期が迫った業務などがあると、ときに会社に泊まり込みで仕事をしなければなりません。
家に帰れずに連日会社に泊まって仕事をする羽目になった場合、20代の若いエンジニアでも心身ともに疲れ切ってしまうのが現実です。
エンジニアの仕事が長時間労働になりやすい理由
エンジニアの仕事が長時間労働になりやすいのには、いろいろな理由があります。
長時間労働ができる環境がある
例えば、「パソコンがあれば際限なく仕事ができる」ことです。
1人で作業をすることが多いエンジニアの場合、パソコンさえあればいつ何時でも仕事が進められます。
任された仕事を早く終わらせたい場合や、より多くの仕事をこなしたい場合に長時間労働ができる環境があることは、エンジニアの残業が多くなる理由の1つです。
属人性が高い仕事だから
また、エンジニアは、その人でしか業務をこなせない、いわゆる「属人性が高い仕事」と言われています。
このような仕事は、適当なところでほかの社員に業務を引き継ぐのが難しいのが特徴です。
自分の責任を果たすために長時間労働をせざるを得ないのも、エンジニアの残業時間が増える理由と言えるでしょう。
残業が当たり前になっている
企業に勤めるエンジニアの場合、1人で業務を進められるとは言え、サラリーマンであることに変わりはありません。
上司やクライアントの要望にこたえようと無理をして残業をしたり、同僚や上司の目が気になって帰宅ができなかったりすることもあるかもしれませんね。
職場の雰囲気によっては、「泊まり込みでの残業は当たり前」となっている場合もあります。

残業は、心身ともに悪影響

残業が多い場合、さまざまな問題が生じる可能性があります。
身体への悪影響
例えば、健康への悪影響です。家に帰れない状態で仕事を続けていると、睡眠時間が極端に少なくなることが考えられます。
適度に休憩を取っていても、睡眠が不足すると大なり小なり心身に悪影響が及んでくるのが常。
眠気覚ましのドリンク剤やコーヒーなどを飲みながら仕事をしている場合、一時的にはすっきりとした気分になるかもしれません。
ただ、このような方法で仕事を続けると、ミスが増えたり判断力が低下したりすることがあるのが問題です。
睡眠不足は、心臓病を始めとする心血管疾患や糖尿病、高血圧などの病気との関連も指摘されています。
このような病気は、生活習慣によっては20代の若い世代でも発症することがあるため要注意です。
また、睡眠が足りていないと、免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、肥満になりやすくなったりする可能性もあります。
心への悪影響
残業が多い状態が続いた場合、心の健康も害しやすくなるのが厄介なところです。
睡眠不足やストレスは、うつ病や心身症の一因です。
実際、残業などの職場のストレスによって心が疲弊して、仕事への意欲が保てなくなってしまうエンジニアも少なくありません。
仕事への悪影響
度を越した残業によって生じる心身の問題は、ひいては仕事にも悪影響を及ぼすケースがあります。
エンジニアの仕事は細かい作業が多いため、注意力や集中力が不可欠です。
心身のバランスが崩れて注意力や集中力が保てなくなると、仕事でも思うような成果が出せなくなってしまうかもしれません。
ストレスが増えた場合、感情のコントロールができなくなることも考えられます。
ちょっとしたトラブルでパニック状態に陥ったり、被害妄想を抱いたりすると、職場やプライベートの人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。
このように、負担が多い残業によって生じる影響は、思いのほか大きいのです。
残業の少ない会社でストレスフリーな暮らしを実現

エンジニアの場合も、「残業の多さ」などの職場環境は会社によって異なります。
残業が少ない会社のメリット
残業が少ない会社を選んだ場合、いろいろなメリットがあります。
ワークライフバランスが取りやす
例えば、ワークライフバランスが取りやすくなることです。
プライベートの時間を充実させることができれば、仕事への良い影響も期待できます。
仕事への意欲が増してキャリアアップに繋がる
新しいアイデアが湧いたり、効率良く仕事がこなせるようになったりすると、エンジニアとしてキャリアアップをすることも夢ではありません。
精神的にゆとりが生まれた場合、新しい分野に挑戦する意欲も湧いてくるかもしれません。
専門学校の教育プログラムなどを利用して自分のキャリアに磨きをかけたり、キャリアを生かせる転職先を探したり、といったポジティブな行動ができると、ときに「年収がアップする」などのうれしい結果が得られます。
残業の少ない企業で働こう
残業の多さは、企業文化や社内の制度などに影響されるケースが多いです。
ストレスが少ない職場環境が結果的にプラスになると気付いている企業では、エンジニアの負担を減らすスタイルや職場環境を積極的に取り入れています。
このような企業では、在宅勤務を率先して導入したり、短時間勤務を可能にしたりといった工夫を行っています。
同じIT企業にエンジニアとして勤務する場合でも、こういった会社を選べばストレスフリーで働くことは可能です。
エンジニアの仕事には「つらい」というイメージを持つ人が多いですが、未経験でも無理なく働ける職場はあります。

専門のサポートサービスを利用するのも1つの方法になる
エンジニアの仕事を未経験から目指すときには、仕事の探し方に工夫をする必要があります。
未経験者の場合、今後のキャリアの築き方についても曖昧なイメージしかもっていないかもしれません。
何から手を付けてよいかわからないときは、エンジニアの教育や転職をサポートしているサービスを利用してみるのも、ジョブチェンジを成功させる秘訣になるでしょう。