エンジニアは転職をしたほうがいい?年収を上げる考え方を知ってから検討しよう

IoTや5Gといった技術革新は世界的な潮流となっており、日本でもエンジニアの需要は高まっています。

しかし、実際に転職するにあたって年収などの条件面が本当にアップするかどうかは、誰もが気になるポイントでしょう。

そこで、この記事ではエンジニアが転職したときの年収の相場や年収アップにつながる考え方などを紹介します。

エンジニアの年収相場と転職の関係

日本におけるエンジニアは売り手市場なので、転職すると年収アップにつながると思っている人も多いでしょう。

この段落では「転職すると実際に年収が上がるのか」や「転職したときの年収相場」について説明します。

エンジニアが転職すると年収アップするって本当?

結論からいうと、エンジニアが転職することで年収アップする可能性は高いです。

その理由は単純で、企業が必要とする求人数よりもその条件を満たすエンジニアの数が足りないからです。

Web業界やIT市場の急成長によって、ソーシャルゲームやECサイトなどの業種が急速に伸びています。

また、今後は5Gの導入によってIoTによるビッグデータの活用がビジネスにおいて重要な要素となると見込まれるので、エンジニアの需要はさらに高まるといわれているのが現状です。

同じ仕事をしていても働いている企業によってエンジニアの待遇はまったく違います。

実際にエンジニア同士で給与の話をしていると、「同じような仕事をしているのに自分のほうが給与がだいぶ少ない」というケースもよくあります。

そのようなケースでは働いている企業の給与体系に問題がある可能性が高いです。

転職すると年収が上がる可能性は比較的高いといえるでしょう。

エンジニアの年収相場はどれぐらい?

エンジニアの給与体系は企業によってまったく異なるので、年収相場を一概にいうことは難しいです。

しかし、実例からある程度の目安を知ることはできます。

たとえば、ある企業に勤めていたAという30歳前後のエンジニアは、下流から上流まで一通りの開発に携わっていました。

しかも、単なる技術職ではなくてチームリーダーとなってマネジメント業務にも多少なりとも携わっていたケースです。

Aの年収はもともと450万円程度でしたが、これまでと業務内容が大きく変わることなく、転職によって500万円以上になりました。

エンジニアは技術職であり、本人の持つスキルによって給与が決まると思われがちですが、企業に勤めている場合は必ずしもそうだとは限りません。

俸給が低い企業の場合は、いくら頑張っても思うように給与が上がらないケースもあります。

また、役職者がすでに多い企業に勤めている場合は、昇進による給与アップが見込めないケースもあるでしょう。

マネジメントができるほどのスキルがあったとしても、チームのメンバーと比べて年齢がまだ若いとの理由でチームリーダーの役割ができないケースもあります。

このような企業の問題によって年収が思うように上がらないというエンジニアは、会社を変えることで年収をアップさせられる可能性が高いといえます。

転職することで100~200万円の年収アップも

エンジニアの転職では、チームリーダークラスで500~600万円、30代後半のマネージャーになると800万円前後の年収を提示する求人も珍しくありません。

もともとの給与が低い企業に勤めていた場合には、転職することで100~200万円の年収アップを狙うこともできるでしょう。

ただし、年収が高い企業であればあるほど、求められる能力も高くなります。

さらに、入社後の期待値も高くなるので、そうしたプレッシャーに応えられる覚悟が必要な点は理解しておくとよいです。

転職して年収アップできるエンジニアに必要な考え方

転職で年収アップというと、「これまでのスキルのままで大幅な昇給を勝ち取る」というイメージを持っている人もいるでしょう。

しかし、実際にはそのような転職者に有利な条件で転職できるケースはそれほど多くありません。

できるだけリスクを抑えて年収を上げたい場合は、転職先でまずは比較的簡単な役割から始めるとよいです。

転職先でいきなり大きなプロジェクトに挑戦して成功するのは凄いことですが、万が一失敗したときには周囲からの信頼を失ってしまう可能性があります。

できるだけ実績を積み上げていくことを優先し、昇進や昇格を狙って年収を上げていく姿勢が重要です。

そういう姿勢をもって転職すれば必然的に年収は上がっていくでしょう。

そのためには、入社後の昇進や昇格の目標を入社前にしっかり定めておくことが重要です。

求人を出している企業のなかには、転職後の給与アップの事例などを詳細に開示しているケースもあります。

まずは、転職を希望する企業の情報を集めてみるとよいでしょう。

転職サイトの担当者が、入社後の給与アップの具体的な情報を得ている場合もあるので、聞いてみるのも1つの方法です。

情報を得た結果、昇給や昇格がしっかりしている場合、入社時の給与にこだわらないほうがよい場合もあります。

いずれにしても、目の前の給与だけでなく、将来的な人生設計を踏まえたうえで、転職を検討しましょう。

年収アップを狙いたいエンジニアが転職活動をするのに向いている時期は?

年収アップを狙いたいエンジニアが転職活動をするのに向いている時期は12月です。

なぜ、12月かというと、多くのエンジニアが1月から転職活動を行うからです。

日本ではエンジニアの世界も一般的なビジネスマンと同様に、4月から新しい職場で働く傾向にあります。

そのため、年が変わった1月から転職活動を行うエンジニアが多いのです。

つまり、1月から転職活動を行うとライバルが多くなり、相対的に自分の価値が下がりやすくなります

転職の世界においても基本的には需要と供給の関係で人材の価値は変化するので、ライバルが少ない時期ほど自分の価値を上げやすいといえます。

結果的によりよい条件で転職しやすく、年収アップにつながる可能性が高いです。

また、ライバルが少ないということは、求人を募集している企業にも採用されやすくなるというメリットもあります。

特に人気のある企業に応募するときは、できるだけ早めに動いたほうが自分の存在をアピールできます。


さらに、たとえ転職活動がうまくいかなかったとしても、その時点での転職市場の傾向を探ることもできるでしょう。

エンジニアの転職活動において、早く動いて損をすることはあまり考えられません。

自分の価値を高めて、希望する企業への転職をする可能性を高めるためにも、12月ごろから動き始めてみてはいかがでしょうか。

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