エンジニアの仕事は今後どうなる?転職を考えている人が知っておくべきポイント

さまざまな仕事がある中で、「手に職」系といわれるITエンジニアは将来的にも安泰だという声があります。

実際、ニーズがありながらどこも人手不足という状況なので、そうした声を実感している人も多いかもしれません。

しかし、ITエンジニアは本当に未来が約束された仕事なのでしょうか。

ここでは、今後ITエンジニアが直面するであろう状況や、ITエンジニアとしてどのように仕事をしていけばいいのかについて解説します。

ITエンジニアは今後もニーズが高く待遇がよくなる可能性がある

ITエンジニアは、一般的に予想されているように今後もますます必要とされる仕事であり、それとともに待遇がよくなることが期待される仕事です。

ここでは、今後ITエンジニアに訪れるポジティブな内容について解説します。

人材不足が続くため仕事に困らない

ITエンジニアの人手不足は、今後も続くことが予想されています。

他の仕事と比べてみてもITエンジニアの人手不足は深刻であり、年を追うごとに不足する人数が増えることが考えられているのです。

それは、大学を卒業する学生のうち「民間企業に入りたい」と考えている人が全員IT系の仕事に進んでもなお足りないほどです。

IT系の仕事は大部分がITエンジニアであるともいえるので、そのまま置き換えて考えてみるといいでしょう。

こうしたことから考えても、将来的にもITエンジニアが「仕事がなくて困る」という状況になる可能性は低いです。

職場を変えたいと考えている人にとっては、今後も転職しやすい状況にあるといえるでしょう。

待遇がよくなったり年収があがったりする可能性がある

ITエンジニアというと、長時間労働などの過酷な職場環境をイメージするケースも多いです。

実際、そのような職場で働いている人もいるでしょう。

そのため、興味はあるものの、ITエンジニアを就職の候補から外すことが多いのも事実です。

しかし、今後ますます人手不足が深刻になってくると、企業は人員確保のためにさまざまな待遇改善を行うことが予想されます。

労働条件や環境を良くして、少しでも多くのITエンジニアを集めたいと考えるのです。

日本では一般的なITエンジニアの多くが年収500万円以内に収まっていますが、海外の大企業ともなれば年収1000万円を超えることも珍しくありません。

それほどまでいかないにせよ、年収や待遇がこれ以上下がる可能性は低く、むしろ改善が予想されるのがITエンジニアなのです。

ITエンジニアとして今後注意するべき世の中の動き

ITエンジニアは将来性のある仕事ですが、今後の世の中の動きによっては注意するべきポイントがあります。

ここでは、ITエンジニアとして働いていくうえで気を付けておきたい情勢について解説します。

AI技術の向上によっては仕事がなくなる可能性がある

AI技術の発展は目覚ましく、いろいろな分野でどんどん取り入れられており、生活を便利にしてくれています。

しかし、このAI技術が向上することによって、ITエンジニアの仕事が減ってしまう可能性があります。

たとえば、システムを作る際、かつては1からシステムを構築しなければなりませんでした。

しかし、AI技術が発展した結果、すべてを構築することは少なくなってきています。

これまでITエンジニアが行ってきたことを、AIが担当するようになってきているのです。

便利になった反面、ITエンジニアとしての仕事が減ってきているのはまぎれもない事実でしょう。

そのため、特にITエンジニアの技術が中途半端であるような人は、今後仕事に困ってしまう恐れがあります。

人手不足を補うために海外のITエンジニアを雇う

ITエンジニアが人手不足であることは、まぎれもない事実です。

ITエンジニアにとっては「仕事に困らない」という利点がある一方で、注意するべきことでもあります。

それは、海外からITエンジニアがやってくることです。

特に、アジアの国々では日本で仕事をしたいと考えている若者がどんどん技術を付けてきています。

それにより、日本の企業も海外にシステムを委託することが増えており、仕事のクオリティに対する評価も年々あがっています。

企業としても、同じようなクオリティのものが仕上がるのであれば、安く済ませることのできる海外へ委託したいと考えるようになってきているのです。


このITエンジニアとしての技術を持った若者たちが、どんどん日本にやってきているという事実があります。

企業としては、少しでもITエンジニアを確保したいので、こうした若者たちを積極的に雇用しています。

日本で働くために必死に勉強しスキルを身につけてきた若者たちは、ハングリー精神が旺盛です。

日本のITエンジニアは、今後ますます海外の若者に仕事を奪われていってしまう可能性があります。

企業がさらに海外のITエンジニア雇用に乗り出せば、日本のITエンジニアが仕事に困ってしまう未来が訪れるかもしれません。

「なりたいITエンジニア」のビジョンを明確にしよう

ITエンジニアは、とても忙しいことが多いです。

実際にITエンジニアとして働いている人は、それをよく実感しているでしょう。

毎日の仕事に追われ、それを処理することに必死だと、将来のことに目を向ける時間を確保することは難しいといえます。

また、今の仕事に限界を感じ「自分はこの先ITエンジニアとして大丈夫なのか」と不安を感じている人もいるかもしれません。

もし、今後もITエンジニアとして働いていきたいのであれば、まずは自分がなりたいITエンジニア像を明確にすることが大切です。

具体的な目標を設定しよう

将来のビジョンは、具体的であればあるほどなおベストです。

ぼんやりとした目標だとなかなか努力を続けることが難しいですが、はっきりした目標を設定することで、あきらめずに行動していくことができます。

「こんな風になれたらいいな」と考えるITエンジニアはたくさんいますが、そのために行動をしている人はほんの一部です。

しかし、ITエンジニアの将来は、自分次第といっても差し支えありません。

しっかりと目標を設定し、それに向かって努力をしていくことで、自分の目指すITエンジニアになれる可能性が高くなります。

ビジョンを明確にした結果、今の仕事では必要な技術が身に付かないと感じるのであれば、転職をするのも1つの方法です。

ITエンジニアの未来は自分で作っていくものだ、というくらいの意識を持って、積極的にさまざまな経験をしていきましょう。

そうすることで、結果的に「必要とされるITエンジニア」になれる可能性も高くなります。

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