
現場でつらい思いをしているエンジニアはたくさんいます。
つらい職場を抜け出すには、いま抱えている問題点を洗い出して、改善する努力が必要です。
改善が難しい場合は、新しい環境に転職することも検討してみましょう。
ここでは、エンジニアの仕事がつらいと感じるときや、転職を成功させるコツについて紹介していきます。
エンジニアの仕事がつらいと感じるとき

一般的にエンジニアは給料が良いというイメージがありますが、実際は「仕事がつらい」と感じることが多いようです。
実際にどんなときにつらいと感じるのか、その主なケースをまとめてみました。
コミュニケーションがうまくいかない
人間関係が原因で仕事がつらいと感じるのは、エンジニアに限ったことではありません。
ただエンジニアの場合、システム開発の際にチームで制作に取り組むことが多いため、チーム内のコミュニケーションが重要になってきます。
チーム内のスタッフやマネージャーと良好な関係であれば良いですが、コミュニケーションがうまくいかないとストレスがたまり、苦労する場面が増えていきます。
技術系のエンジニアにとって、人間関係まで配慮しなければならないのは、つらいところでしょう。
クライアントとの関係がうまくいかない
エンジニアはクライアントの依頼どおりにソフトウェアやシステムを構築する必要があります。
わがままなクライアントだと、開発途中でやり直しさせられたり、社内調整を強いられたりするため、何かと苦労しやすくなります。
クライアントとの力関係が弱い企業に就職してしまうと、エンジニアにしわ寄せがきやすいので要注意です。
常に勉強が必要
エンジニアは専門的な知識を覚えるだけでなく、IT業界全般に関する幅広い知識が必要です。
IT業界は半年、1年という早いサイクルでどんどん新しいサービスが生まれているため、新しい技術を勉強しないと置いてかれてしまいます。ある程度、経験を積んだ人であっても、勉強は必要不可欠です。
時代の先端で仕事ができるのは魅力的ですが、常に新しい情報に目を向けなければならないのはエンジニアの大変なところでしょう。
苦労をわかってもらえない
エンジニアは高い技術力を必要とする仕事です。
今までのスキルを活かして頑張って仕事したのに評価されなければ、仕事に対するモチベーションも下がってしまいますよね。
ですが、ネットワーク構成の改善など重要な仕事をしても、人目につきにくいため、人事に評価されないことが多々あります。
システム管理の重要性や価値を理解していない経営陣がいる会社では、評価を得にくいので、仕事がつらいと感じることが多くなるでしょう。
エンジニアの残業が多い理由

他の仕事に比べてエンジニアは残業が多い傾向があり、これもエンジニアのつらさの原因になっています。
なぜエンジニアの残業が多くなってしまうのか、その理由をチェックしていきましょう。
締切前の仕様変更が多い
締切間近になって仕様変更を求められるケースは多々あります。
営業がクライアントの間に入って、エンジニアに負担のかからないように配慮してくれる会社なら安心ですが、たいていの場合はクライアントの意見をそのままエンジニアに押し付けがちです。
納期は絶対厳守なので、納期直前になるとエンジニアは長時間残業することになります。
現場の人手不足
エンジニアのような専門技術を必要とする仕事は、代わりとなる人が少ないため、常に人手不足に陥るリスクを抱えています。
誰かが会社を辞めたり休んだりすると、そのしわ寄せが自分のところにきてしまい、残業を強いられるケースもあります。
もともと人手不足の職場だと、自分の力量をはるかに超える仕事量を任されがちです。
勤務時間内に仕事を終わらせることができず、結果として残業時間も多くなってしまいます。

前例のない作業が多い
高度な知識と技術が求められるエンジニアは、前例のない作業を任せられることもあります。
いつになったら完成できるか読めなくなりがちで、人手不足の職場だと残業が多くなります。
新しいことに挑戦できる魅力がある一方で、いつになったら仕事が終わるのかわからず、不安を抱えることもあるでしょう。
急なシステム上のトラブルがある
システム上に何らかのトラブルが発生したら、エンジニアが稼働しなければなりません。
すぐに対応しないとシステムの修復も遅れてしまうため、必然的にエンジニアの残業も増えがちです。
専門職ゆえに依存度が高くなってしまい、結果として残業を増やす要因となっています。
仕事がつらいなら転職を考える

仕事がつらいと感じたときは、思い切って転職してみましょう。
残業が多いことを理由に転職するエンジニアは少なくありません。
若いエンジニアや技術力の高いエンジニアをほしがっている企業は多いので、転職によって今の環境を大きく改善することができます。
転職を成功させるコツ
転職を成功させるには、今の職場よりも労働環境の良い職場を選ぶ必要があります。
残業の有無、クライアントとの関係性、上司との関係性などを事前に調べて、問題がないかどうかを確認しておきましょう。
求人広告には基本的にポジティブな要素しか記載されていないので、ネガティブな要素を知る努力が必要です。
転職してから後悔することがないように、下調べはしっかり行っておきましょう。
転職エージェントを利用する
個人で収集できる情報には限界があります。
企業のネガティブな部分や詳細を知りたい場合は、転職エージェントを利用してみましょう。
ITやWEB業界に特化したエージェントなら、一つ一つの企業の詳細を調べ上げて教えてくれます。
優良な転職エージェントの場合、事前に各企業の内部事情を調査しているため、いわゆるブラック企業を紹介される心配はありません。
自分が知りえなかった情報を教えてもらえるので、ミスマッチが起こる可能性は低くなります。
条件交渉などもエージェントが行ってくれるため手間がかかりません。
給料や休日の数など、事前に自分の優先項目をはっきりさせておくと、理想の職場に巡り会える可能性が格段にアップします。
転職エージェントをうまく活用して、転職活動を成功させましょう。