
急激なテクノロジーの進歩によって、今後はビッグデータの重要性がさらに増すことが考えられており、プログラマーの需要もさらに高まることが予想されています。
現在勤めている企業の待遇に不満を持つ人のなかには、転職を考えている人もいるでしょう。
そこで、この記事ではプログラマーの転職における流れや、企業探しをするときのポイントについて解説していきます。
プログラマーの転職方法と流れ

プログラマーの転職方法はライバル企業からのヘッドハンティングがなければ、一般的には転職サイトなどを活用することになります。
そこで、この段落では一般的な方法である転職サイトを活用した場合の流れについて紹介します。
プログラマーの転職の流れ1:事前準備
転職活動をするためには、事前準備が大切です。
それは、一般のサラリーマンだけでなく、プログラマーにとっても同様だといえます。
まずは、「自分の性格を分析すること」から始めましょう。
しっかりした自己分析をしておくことで、効率的に応募書類が書けるようになりますし、面接時の受け答えも比較的容易になるからです。
なかには自己分析を面倒くさがって省略する人もいますが、望ましいことではありません。

また、本当の自分の性格と転職先の企業との間にミスマッチを起こさないためにも、正確な自己分析は大切です。
転職活動をしているときは不安を感じるものですが、「急がば回れ」の気持ちをもって、落ち着いて自己分析からスタートしましょう。
自己分析が終了したら、「応募先の企業を探す」「必要書類を作成する」の2つを並行して行います。
応募先の企業を探すためには、「自分が何を優先したいか」をしっかりと考えておくことが重要です。
たとえば、「給料を上げたい」「残業時間を抑えたい」など、自分の考えをしっかり持っておくと、探しやすくなるでしょう。
必要書類の代表例としては、履歴書や職務経歴書が挙げられます。
特に職務経歴書は転職において重要な書類になるので、あらかじめ書き方などを勉強したうえで取り掛かるとよいです。
プログラマーの転職の流れ2:応募から内定をもらったあとまで
応募先の企業を絞り込んで必要書類の準備が終わったら、いよいよ「希望する企業の求人に応募」します。
基本的には希望する職種や勤務地などの条件で絞りこんでいるはずですが、実際に会社を訪れてみると、思っていたイメージと異なる場合も珍しくありません。
そのため、興味のある会社にはできるだけ応募して、自分の目で確認したほうがよいです。
応募したあとは「面接対策」をしましょう。
転職活動に慣れてくれば、ある程度のイメージがつかめるでしょうが、初めての場合は特に基本的なマナーに気を付けなければいけません。
挨拶するタイミングや入室に仕方など、よく確認しておきましょう。
マナーについての余裕ができたら、面接でアピールするための方法などを調べるとよいです。
無事に採用が決定した場合、勤めながら応募していた人は「退職手続き」をしなくてはいけません。
プログラマーとして違う企業に転職する場合は、円満退職をしないと今後の仕事に悪影響を与える可能性もあります。
受け持っている仕事の引継ぎや退職手続きなどには気を使って対処しましょう。
退職手続きまで終了すれば、転職活動は終了です。
応募先の企業を絞るときに注意したい3つのポイント

転職活動を成功させるためには、応募先の企業をしっかりと見定めることが重要です。
そこで、応募先の企業を探すときに注意したい3つのポイントについて紹介します。
ポイント1:応募先の企業がどのような仕事を収益の柱としているか
応募先の企業を探すときには、「給与などの待遇面」を重視する人がいます。
もちろんその考え方自体は間違ってはいないのですが、長期間勤めることを想定しているなら、転職を希望する企業の将来性にも注目しておかなければいけません。
具体的には、「将来性のあるビジネスモデルで収益を上げているかどうか」です。
たとえば、業績の大黒柱となっている事業がBtoCであれば、いきなり業績が急降下することはよほどの不祥事がない限り、あまり考えられません。
BtoB事業を主なビジネスとしている場合
それに対して、BtoB事業を主なビジネスとしている場合は注意したほうがよいケースがあります。
BtoBの場合、基本的には法人同士の取引になるので、その力関係には必然的に上下が生じます。
転職先の企業が上の立場であれば問題ありませんが、下の立場である場合、結局下請け企業と同じような扱いになってしまうので、不景気などの影響を受けやすいです。
そのため、転職時の給与はよくても、入社後の昇給が思うようにいかない可能性もあります。
もちろん、転職時にBtoBで立場が下であったとしても将来的に急成長が見込める企業であればこの限りではありません。
しかし、基本的にはBtoB事業で下の立場にいる企業は情報をよく集めてから判断したほうが無難です。
ポイント2:働き方について確認する
転職希望者が転職活動で重視する点として、給与と同じぐらいに挙げるのが「働く時間」です。
働く時間について気を付けておいたほうがよいのは「裁量労働制」です。
裁量労働制とは本来「与えられた業務を短い時間でこなしても、当初に決めておいた分の給料を払う」という制度になっています。
残業代はもちろん支給されるので、基本的には労働者に有利な制度です。
しかし、中小企業のなかには残業代が満足に支給されないケースがあるのも事実です。
面接で「裁量労働制ですが問題ありませんか?」と先方から聞かれた場合は、気を付けたほうがよいでしょう。

ポイント3:自分のやりたい仕事ができるかどうか
現在勤めている会社で満足にやりたい仕事ができないという理由で、転職活動を始める人がいます。
しかし、結論からいうとこの理由で転職をする場合は、よほど悪い状況でない限りあまりおすすめしません。
なぜなら、会社というものは組織であり、基本的に労働者はトップのいうことを実行しなければいけないからです。
つまり、どこの会社で働いたとしても、すべてが自分の思い通りにいくことはありません。
人事は組織内の全体のバランスや、たくさんの労働者の意思などを考慮しながら考えるものなので、特定の人物だけを特別扱いしてくれるケースはほとんどないです。

転職先を探すときは、自分のやりたい仕事があっても給与や働き方を優先させたほうが、実際に働いたときの満足度は高くなるケースが多いです。
自分のやりたいことの優先度は低めに設定して、転職先を探すほうがよいでしょう。