
所属している会社のオフィスで仕事をせず、家など別の場所で働くことをリモートワークといいます。
時間や場所にとらわれないリモートワークは、ITエンジニアの働き方として大いに魅力的でしょう。
ここでは、ITエンジニアがリモートワークという働き方を選ぶ際のメリット・デメリットを紹介します。
リモートワークできる転職先を探す方法も紹介するので、参考にしてください。
ITエンジニアがリモートワークで働くメリットは?自由度が高い働き方がポイント

ITエンジニアの仕事には、リモートワークに向いているものが多くあります。
場所や時間に融通が利く
パソコンとインターネット環境がありさえすれば、家やカフェなどといった好きな場所で働くことができます。
納期の範囲内であれば、仕事のスケジュールに融通がきく場合も多いでしょう。
リモートワークを選ぶことで、会社に毎日出社することが難しい人でも、仕事に取り組みやすくなります。
子育てや介護などの事情を抱える人にとって、自由度が高いリモートワークは、魅力的な働き方と言えるでしょう。
時間と気持ちに余裕ができる
効率の良さにも注目しましょう。通勤時間がなくなることで、これまで電車や車の中で過ごしていた時間を、仕事に回すことができます。
毎日の満員電車でストレスがたまっている人であれば、リモートワークを選ぶことで辛い通勤から解放されるでしょう。
時間と気持ちに余裕が生まれ、仕事の効率がアップすると期待できます。自分が集中できるように環境を整えられる
リモートワークのメリットは、ほかにもあります。
集中しやすい環境で仕事ができることもメリットとして挙げられるでしょう。
オフィスで働いていれば、集中してパソコンに向かうことが難しいときもあります。
自分宛ではない電話対応に時間をとられたり、たわいのない雑談が気になって仕事に身が入らなかったりする場合などがあります。
もし、リモートワークで仕事ができれば、自分が集中できるように環境を整えることができます。
好きな飲み物を飲みつつ、音楽を聴きつつ仕事ができるかもしれません。
残業や、仕事上の付き合いを減らせる
残業や、仕事上の付き合いを減らせるといった点も魅力的でしょう。
オフィスにいれば、突然発生したクレームやミスに巻き込まれ、残業が発生する可能性もあります。
保育所に預けた子どものお迎えのような大切な用事があったとしても、自分だけ仕事を終えにくいという人もいるでしょう。

自由なファッションができる
さらに、オフィス向けのファッションに身を包むことなく、リラックスした服装で仕事ができるということもリモートワークの特徴です。
男性なら堅苦しいスーツを着ることがなく、女性ならメイクをしたり、ヒールを履いたりという手間を省けます。
オフィスにふさわしいとされる服や小物はカジュアルなものより値がはる場合があります。
オフィス向けのファッションをする機会が少なければ、経費削減にもなるでしょう。
これらの理由から、ITエンジニアがリモートワークを選ぶメリットは十分にあると考えられます。
続いて、ITエンジニアとしてキャリアや働き方を考える際に、リモートワークのデメリットも把握しておきましょう。
ITエンジニアがITエンジニアがリモートワークで働くデメリットは?マネジメントなどに注意

リモートワークのデメリット
ITエンジニアがリモートワークを選んだときのデメリットについて説明します。
自分のマネジメントが難しい
まずは、人によっては自分をマネジメントすることが難しい場合があります。
自由な働き方が魅力のリモートワークですが、自由すぎる反面、仕事へのモチベーションが下がってしまう人もいます。
納期意識を強くもち、自分から進捗状況をこまめに報告するなどの意気込みが必要になるでしょう。
また、子育てしながら、介護をしながらという「ながらワーク」が、得意でない人もいます。
仕事に集中できない人がいる一方で、プライベートを削るほど仕事に没頭する人もいるでしょう。
オフィスに出社したほうが、生活と仕事の区切りがつけられてバランスが良いという意見もあります。このように、自分をマネジメントする能力がリモートワークには欠かせません。
不明点を仲間や上司に確認しにくい
わからないことを仲間や上司に確認しにくいといった点も、リモートワークのデメリットとして挙げられるでしょう。
同じオフィスで仕事をしていれば、その場で質問してすぐ答えを得られる場合が多いです。
一方、リモートワークでも電話やメール・LINEなどのツールを使えば、連絡自体はできます。
ただし、聞きたい答えが瞬時に返ってくるとは限りません。
問い合わせの文章を作ったり、電話を取り次いでもらったりする時間をわずらわしく感じる人もいるでしょう。
何回も質問することを億劫に感じて、仕事の効率が悪くなる人もいます。
ニュアンスまで分かりにくい
オフィスでの会議に参加しないことで、その場のニュアンスが伝わりにくい点にも注意する必要があります。
特に、就職・転職後すぐにリモートワークを始めた人であれば、議事録に目を通しただけではよく内容がつかめないこともあります。
また、自分の仕事の進捗状況や悩みがうまく伝わらないという場合もあります。

ITエンジニアがリモートワークできる仕事に転職するには?

リモートワークを採用している企業を見つける
ITエンジニアがリモートワークできる企業に転職する際には、リモートワークが可能であることを打ち出している企業を見つけることが大切です。
日本では、リモートワークを採用している企業は多くありません。
自分の好きなサービスを作っている企業や、スキルアップが見込める企業だという理由で働き方を妥協しても、思うように働けないかもしれません。
せっかく転職先を選ぶなら、最初からリモートワークで絞り込みましょう。
リモートワークできる仕事を探す方法
リモートワークできる仕事を探すには、大手転職サイトでも、エンジニアの仕事を多く取り扱っているサイトでも構いません。
仕事を検索する際に、「在宅」や「リモートワーク」、「テレワーク」といったキーワードを使って絞り込みましょう。
ここでのテレワークというのは、所属するオフィスとは異なる場所で仕事をするという意味で、在宅ワークやリモートワークなどを包括するような意味で使われます。
なお、リモートワークといっても、週や月単位で出社が義務付けられている場合があります。
さらに、企業としてはリモートワークを推進していても、直属の上司などが働き方を認めてくれない場合もあります。
実際にリモートワークが活用されているか確認してから、転職先を選ぶことをおすすめします。