エンジニアとしての実力を知ることから始める!ハイランクを目指す転職活動
エンジニアとして仕事をしている人が転職を考える理由はいろいろとあるでしょう。 もしも、今よりも収入などの条件をアップさせ、ハイランクな転職を成功させようと思うのであれば、まずは自分の技術力をしっかりと見極めるべきでしょう。 ここでは、エンジニアとしてのスキルを測定し、どのように転職に活かしていけばよいのか、その方法を紹介していきます。

企業の採用担当者によるエンジニアのスキルチェック

プログラミング技術を持ったエンジニアは、どの企業にとっても必要不可欠な存在として求められている一方、企業としては確実に技術力を持ったエンジニアを採用したいという想いがあるのも当然のことですよね。 それゆえに、企業の採用担当者たちはさまざまな方法を用いて、採用候補者たちのスキルを判定しようとします。 いわゆるコーディングテストというものです。 コーディングテストには、いくつかのパターンがあるので、紹介します。

オンラインテスト

codilityなどのシステムを使ってコーディングのスキルを測る試験です。 楽天ではこの試験が採用されているという情報もあります。 自宅で行えるケースもあるので、自分がリラックスできる環境を整えて、落ち着いて臨めるのが受験者にとっては利点です。 1時間から2時間程度の試験時間の中で、決められた課題に取り組みます。 企業側がアルゴリズムについての技術などのコーディング力をチェックするテストです。 ちなみに、codilityの場合はただ単に課題が解けたかどうかだけではなく、パフォーマンスや外れ値に対するカバーができているかどうかという点までチェックされます。

電話での口頭テスト

技術者としての知識を電話での口頭試問で問われるテストです。 Googleでも電話試験が実施されていると言います。 プログラミングスキルというよりは、情報工学などについての基礎をきちんと理解しているか、知識として知っているかどうかなどを見られたりします。

ホワイトボードテスト

採用試験を受ける企業に赴き、そこで出されたプログラミングの課題をその場でその課題を解くという試験です。 面接室に置かれたホワイトボードにコードを書いていくので、このように呼ばれています。 いつもとは違う環境で、試験という空気感があふれる中でのテストとなりますので、非常に緊張感があるということは言うまでもないでしょう。 その中で自分の実力を出さなければなりませんから、人によっては苦手と感じるかもしれませんね。

成果物によるテスト

こちらは、試験としてのコーディングは行わないパターンです。 受験者がそれまでに行ったコーディングの中から、企業に見せられるものがあれば、それを成果物として評価してくれることもあります。 TwitterやQiitaなどのインターネット上で話題となったコードを書いたりすると、それを企業側が見て、カジュアル面談の誘いをかけてきてくれるケースもあるのです。 そこで会話をし、お互いの求めるものが一致すれば面接に進んで採用に至る、というケースもあり得ます。

自分のプログラミングスキルを測定してみる方法

エンジニアとして転職しようと考えるならば、プログラミング技術を試されることは避けて通れないと考えておいた方がいいでしょう。 他者から客観的に評価される際、何かの指標があれば実力のほどが誤解なく伝わる可能性も高まり、わかりやすくなります。 力量を示すことのできるインターネット上のテストや検定などがありますので、それらをいくつか紹介します。

paiza

こちらは、エンジニア向けの転職エージェントサイトです。 paizaのプログラミングスキルチェッカーは、転職目的の人以外にも多くのエンジニアが利用しています。 転職したいと思っていても、自分のスキルが他社でも通用するのかどうか、不安に思うこともあるでしょう。 paizaのスキルチェックを行うと、結果によって自分の実力がS、A~Eまでの6段階にランク分けされ、適正年収を査定され、知ることができます。 また、結果によっては企業からのスカウトがかかることもあるという、興味深いシステムです。 スキルチェックは、サイトへの会員登録を行えば利用可能となります。 対応言語もPhyton、Java Script、Cなど14の言語に対応しているので、誰でも受けることができるのです。

情報システム試験

試験が行われるようになってから、これまでに約135万人もの受験者を数える情報システム試験、いわゆる「J検」です。 就職活動を控えた学生が、資格取得のために受験することも多い試験となっています。 ですから、出題内容も比較的基本的な問いが多いのが特徴です。 試験には3つの種類があり、情報システム試験、情報活用試験、情報デザイン試験に分かれています。 プログラミング技術について試したいという人は、情報システム試験を受験することをおすすめします。 情報システム試験は、「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3つの科目に分かれており、合格すれば「システムエンジニア認定」や「プログラマ認定」を受けることができるのです。

日商プログラミング検定

日本商工会議所によって2019年1月にスタートした検定です。 小学校でもプログラミング授業が必須科目として扱われるほど、今の社会で求められているプログラミング。 どのような職種のビジネスパーソンにとっても必要な知識・技術となっていることは言うまでもありません。 そのような時代背景の中、プログラミング技術を持った人材への需要は高まる一方、人材不足が経営課題と言われる現状において、企業、そして社会に貢献できるプログラマーを育成することを目的としているのが、この日商プログラミング検定です。 検定は初学者向けのENTRYにはじまり、BASIC、STANDARDといったコースが用意されています。 そして、2019年10月にはEXPART試験も始まり、ソフトウェアを仕様書に沿って作成できる能力が問われます。

GitHub

こちらはスキルテストではありませんが、エンジニアがプログラムを開発する上でのプラットフォームとなるシステムが提供されています。 そこではチームでの共同開発を助けるツールや、コードレビュー、コードについてのディスカッションなどを行うことが可能です。 エンジニア向けのプレミアム転職サイト、Findyと連携しており、GitHubに残された成果を偏差値化し、高偏差値を持つ人に対してジョブオファーが来るようになっています。 ここに紹介した以外にも、プログラミングスキルを測定できるツールや、エンジニア向けの転職サイトはいろいろとあるので、ぜひ調べてトライしてみてください。

ハイランクな転職を目指すために

より高みを目指そうと思うのであれば、自分自身の現状を把握した上で、更にスキルアップを試みることも検討すべきでしょう。 当然、スキルが高い人や多彩な人はより良い条件を得られる可能性が高いからです。 ですから、もしも今プログラミングで使える言語が1種類だけなのだとしたら、また別の言語の習得に取り組んでみるというのも1つの手でしょう。
たとえば、今C言語を操れるだけという場合は、今需要が高い言語であるScalaやPythonにトライしてみるのもいいかもしれません。

マネージメントやコミュニケーションスキルでハイランクな転職を

加えて、ただプログラミングができるだけのエンジニアよりも、マネージメントができたり、コミュニケーションスキルも持っているエンジニアの方が、収入をアップさせるチャンスは拡がります。 そのようなスキルがあれば、ITコンサルタント業だったり、マネージメント職に就ける可能性も出てくるので、ハイランクな転職につながりやすいでしょう。 自分の実力を知った上で、そのスキルを磨いてとがらせていくのか、さらに別のスキルを足して自分を太くしていくのか、自分自身の性格や求めるハイランクな転職に合わせて頑張ってみてください。
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