
IT業界では、特にエンジニアやプログラマーの人材が圧倒的に不足しています。
そのため、IT業界は売り手市場とされており、即戦力となる人材であれば引く手あまたといっても過言ではありません。
その一方で、労働時間の長さが問題視されており、転職先を慎重に選ばなければ体を壊すことにもなりかねません。
そこで、エンジニアとしての転職の成功例、転職を成功させるポイントを知って、ご自身の転職活動に役立ててください。

IoT技術やAI技術など技術革新は目覚ましく、IT人材が求められる傾向は2019年以降も続くものと見込まれています。
具体的にどういった人材が求められているのかというと、専門的な知識、コミュニケーション能力を兼ね備えた人が必要とされています。
どの業界においても必要とされる能力ですが、特にIT業界では経歴よりも資格など客観的な知識量が重視される傾向にあります。
また、担当部署によるとはいえ、顧客や取引先に専門知識を伝える場面が多いため、コミュニケーション能力は重要です。
会議で他部署と連携することもあるので、スライド資料などプレゼンテーション能力も問われます。
エンジニア向けのコミュニケーション講座などもあるので、不安な人はそういった講座を受講することをおすすめします。
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ITエンジニアとして転職に成功した人のケースを3つご紹介します。
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成功例からみえてくるポイントとしては、次の2つが挙げられます。
このとき、面接官が現場責任者やエンジニアであればともかく、人事部が面接官である場合には専門用語ばかり話すのは控えたほうが無難です。
自身の専門知識量を示したいのであればなおさら、専門用語をわかりやすくかみ砕いて説明しましょう。
もっとも、中途採用の場合、実務経験を問われているのであれば端的に「〇〇の経験はあります」と回答します。
面接はレクチャーをする場面ではないので、一般的にエンジニアとして行う業務であれば、○○が何かまで説明する必要はありません。
マニュアル的な回答ではなく自分の言葉で熱意を込めて伝えることが大切です。
IT業界の転職の実情

転職に成功した例からみえるポイント

好きな仕事を続けるために転職!
地方のIT企業において、システムのプログラミングに8年携わってきたAさん(30代前半、男性)。 その経験を通じて高度な技術を身に着けることができましたが、事業統合でプログラミングの仕事を離れることになったのをきっかけに転職活動を始めました。 転職エージェントに登録した後いくつかの企業を並行して選考を進めていき、約3カ月後には複数の企業から内定を獲得しました。 その中からAさんは、責任をもって仕事ができる重要なポストを提示してくれた企業に決め、新しいプログラミング言語の習得に努めています。 Aさんの場合、8年の年月を経て獲得した高い技術力が企業へのアピールポイントになり、転職を成功させられたといえるでしょう。国家資格を取得すれば有利に転職活動を進められる!
大学卒業後アパレル企業に勤めたものの人間関係の不和から退職し、全く異なる仕事をしたいとIT企業で働き始めたBさん。 会社の研修制度等を利用して自己研鑽に努めたBさん(30代前半、女性)は、基本情報技術者・応用情報技術者の国家資格を取得しました。 30歳になったことをきっかけにもっと年収を上げたいと思い、転職活動を始めました。 国家資格を取得していると客観的に自分の知識量を示すことができるので、Bさんは転職活動を有利に進め、1カ月半の就職活動の結果、年収を120万増やすことができたのです。 IT分野で転職を成功させたいならば、Bさんのように資格取得も考慮に入れると良いでしょう。転職活動で心が折れそうになっても諦めないことが大切
携帯電話向けの電子決済システムの企画開発分野で勤めていたCさん(30代後半、男性)。 企業内の風通しも良く、仕事にやりがいも感じていましたが、子どもができたことをきっかけにもう少しプライベートに時間を割きたいと考えるに至り、転職活動を始めました。 転職エージェントのカウンセラーにライフスタイルを重視したいと伝え、いくつかの企業を勧めてもらいました。 自分では手ごたえを感じつつも面接で落とされてしまうことが続きましたが、Cさんはその都度どこが悪かったのかを反省・改善して、5カ月後に内定を獲得したのです。 Cさんは、自分がなぜ転職したいのか等自己分析をしっかりと行った結果、転職活動を成功させることができました。 Bさんは自身のスキルを証明する資格を有していたので、わずか1カ月半で好条件の転職先を見つけることができました。 エンジニアは女性が少ないため、その点も考慮されたのかもしれません。 Aさんは資格を持っていませんでしたが、8年という年月で培った実力が評価された形です。
3人の中ではCさんが転職活動に苦労しましたが、面接対策をしっかりと行った結果、自身の希望どおりのライフスタイルを重視した転職先を見つけることができました。
専門知識とコミュニケーション能力が鍵!

資格で客観的に実力をアピール!
エンジニアとしてのスキルを証明できる資格としては、情報処理安全確保支援士(旧情報セキュリティスペシャリスト)、ネットワークスペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリストなどがあります。 合格率はいずれも10%~20%なので簡単に取得できる資格ではありませんが、取得すると転職活動を有利に進められるでしょう。 また、資格取得の勉強を通じて自分のスキルアップも図ることができます。 特に企業ではウィルスや情報漏洩に特に気を付けていますので、最新のセキュリティに関する知識・技術を証明する情報処理安全確保支援士試験の資格は重宝するはずです。 情報処理安全確保支援士は、情報処理の促進に関する法律に基づく高度情報処理技術者の試験の中では最も合格しやすいとされているので、これから試験勉強を始める人におすすめの資格です。コミュニケーション能力は面接で問われている!
IT業界に限ったことではありませんが、転職を成功させたいならばしっかりとした面接準備が必要不可欠です。 IT業界では高いコミュニケーション能力を持った人が求められているので、多くの企業はその人の人となりがあらわれる面接も重視しています。
むやみに緊張しないためにもあらかじめ面接で問われそうなことに関しては、自分なりの回答を用意しておきましょう。