人の「不便」を解消するサービス系法人営業の仕事
営業職のなかには、私たちの生活と直接結びついているものを販売している営業職と、そうとはすぐにわかりにくいものを販売している営業職があります。 しかし後者も、私たちの生活を支えてくれているものです。 「日常の不便」や、「こういうことをしてほしい」をサポートする「サービス系法人営業」の仕事内容について解説します。

サービス系法人営業の仕事内容とはどんなもの?

サービス系法人営業は、取引先に対して無形のサービスを紹介・営業していく仕事です。 「どんなサービスを紹介・営業していくか」は就職した企業によって異なりますが、たとえば車のシェアリングサービスを紹介したり、キャリアアドバイザーとして活躍したり、リサイクルサービスを提案したり、海外赴任を必要とする企業のサポートをしたり……といった例が挙げられます。 上記を見ても分かる通り、サービス系法人営業職の活躍の場は非常に幅広いといえます。 同じように「サービス系法人営業」と言っても、取り扱うサービスは大きく異なります。 ただいずれの場合であっても、基本的には「形がなく、しかし利益の増大や負担の軽減につながるサービスを紹介し、法人様やその法人様を利用するユーザー様の快適さを提供すること」を生業にしているという共通点があります。

サービス系法人営業に向いている人の特徴

サービス系法人営業職に向く人は、やはり、向上心がありコミュニケーション能力がある人です。 ただしサービス系法人営業のなかには「既存の顧客にサービスを紹介し続けること」を仕事としている場合もあるので、「新しい取引先を開拓できる能力」よりも「現在取引をしている顧客との関係を円滑につないでいく」というスキルの方が重要視される場合もあります。 このため、「新しい取引先を開拓していくアグレッシブさはないが、もとからの顧客の要望を丁寧に聞き出せる能力」を持っていれば働き続けることが可能になることもあります。 基本的には英語などは必要のないケースが多いかと思われますが、海外赴任などをサポートするところでは英語の能力があった方が良いかもしれません。

サービス系法人営業の仕事をやりやすくするスキルや資格、特性とは

サービス系法人営業職の間口は非常に広く、「業界未経験者でも可能」「第二新卒も積極的に受け入れている」「学歴も問わない」としているところが多くみられます。 このため、法人営業職のなかでは比較的入りやすい業界でしょう。 また、「前職で非正規雇用として働いていた人でも受け入れる」としているところもあります。 ただ、なかには「専門大学卒業以上」などのようにある程度ハードルを設けているところもありますから、個々の企業の募集要件をしっかり確認することは重要です。 サービス系法人営業の転職・就職においては、基本的には無資格であってもそれで足切り対象となることは少ないでしょう。 ただし携わる分野に特化した資格をとっておくと、有利に働く可能性はあります。 また「普通自動車免許は必須」としているところも非常に多く、特に車に関わるサービス系法人営業の場合はこの傾向が顕著です。

サービス系営業の平均年収

無資格・未経験でも働ける業種であることからか、サービス系法人営業の年収は比較的低めです。 サービス系の営業職の場合、330万円程度が平均収入となるでしょう。 40代に入っても平均年収は400万円に届くくらいであるため、「高収入が約束された業界である」とはいえません。 ただし東証一部上場企業のサービス系法人営業の場合は、年収が2000万円を超えるケースもみられます。 また、成績次第では1年目から600万円台をマークできる企業もあります。 このため、「就職先さえ選べば、自分のがんばりが年収に反映されやすい業種である」ともいえるでしょう。 出典:doda「平均年収ランキング」 【参考】 https://employment.en-japan.com/s_houjineigyo/g_service/ https://doda.jp/DodaFront/View/FeaturedJobList/j_fid__A2000010594/
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