
私たちはだれでも家を持ち、その下に住んでいます。
そのため、家を扱う営業職はこれからもずっと残り続けるものと思われます。
ただ今回はそのなかから、「投資用不動産営業職」について取り上げます。

「不動産営業」は、大きく分けて下記の5つに分けられます。
1.居住用の不動産を扱う営業職
2.投資用の不動産を扱う営業職
3.賃貸の不動産を扱う営業職
4.不動産の買い取りや土地の仕入れを行う営業職
5.開発を行う際に、その土地の持ち主と交渉~土地の買い上げを行う営業職
なお、1はさらに「中古物件を扱うのか、それとも新築物件を扱うのか」、2はさらに「ワンルームなどを対象とするのか、それとも一棟を対象とするのか」に分けられます。
今回は2の「投資用不動産営業職」について解説していきます。
投資用不動産営業職と1の最大の違いは、「何を目的にするか」です。
投資用不動産営業職の場合は、「その不動産を使って資産を運用すること」を目的とします。
そのためターゲットとなるのも、単純に「自分が住む家」を探している人ではなく、資産を増やすことを目的として不動産を買おうとしている人となります。
「不動産運用に興味がある」という人の電話を受けて仕事に入ることもありますが、基本的には電話をしてアポイントを取り、興味を持ってくれた人に対して有効な提案をするのが主な仕事です。
なお投資用不動産営業は、マンションに代表される集合住宅をよく取り扱うことになりますが、一軒家も扱うことがあります。
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投資用不動産営業職に就いた人は、1日に500件を超える営業の電話を掛けることもあります。
無言で切られるのは良い方で、なかには非常に冷淡な言葉を返してくる人もいることでしょう。
電話を掛けても好意的な返信があることは少ないため、「無駄足を踏んでもめげないで続けられる根性」「冷淡な言葉を投げかけられてもめげないタフさ」が求められます。
また、「不動産」は非常に大きな買い物です。そのため、潜在的なお客様を含めて、信頼を寄せられなければ成績に繋がりません。
コミュニケーション能力の高さはもちろん、「不動産ではなくて自分を売り込んでいく」という気構えも必要です。
不動産についての知識はもちろんのこと、相手との会話の種になるような豊富な話題のネタや時事ネタ、相手の趣味などを引き出せるだけの話術も求められます。
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投資用不動産営業は、資格がなくても就くことのできる仕事です。
「〇〇という資格を持っていなければ働くことができない」というものではないため、無資格者であっても就くことができます。
ただ、宅地建物取引士の資格を持っている人を優遇する、としている企業もみられます。
宅地建物取引士は通称「宅建」と呼ばれるもので、不動産を売買する際の知識などを問う国家資格です。
合格率は15パーセント~20パーセント程度ですが、受験資格は定められていないので、だれでも受験することができます。
また、不動産鑑定士の資格も有効です。
国土交通省が定めたもので、こちらも受験資格はありません。
土地の価値などをはかる資格であり、こちらも就職時に非常に有利に働きます。
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投資用不動産営業の年収は、高い場合は2000万円を超えます。
歩合給の性質を持つものですから、営業成績が良い人ならばどんどん出世しますし、給料もウナギ上りになります。
なお、「不動産営業」といってもその種類が多岐にわたることはすでに述べた通りですが、不動産営業全体としては、20代前半で450万円前後、30台後半で700万円前後、働き盛りの50代にのると1000万円近くであるといわれています。
不動産営業はかなり「稼げる」職種だといえるでしょう。
出典:平均演習JP「不動産営業は年収を解説!」
【参考】
https://type.jp/st/feature/5157/
https://fudosan-career.net/column/work/toushihudousan
https://www.grandvan.co.jp/grandvantime/2782
https://www.tac-school.co.jp/kouza_takken/takken_info.html
https://www.jyutaku.co.jp/recruit/company/industry7/
投資用不動産営業の仕事内容とはどんなもの?

投資用不動産営業に向いている人の特徴

投資用不動産営業の仕事をやりやすくするスキルや資格、特性とは


ただ、投資用不動産営業の場合「無資格者でも採用するが、経験者のみ」としているところもあるため注意が必要です。
投資用不動産営業の平均年収
