
会社には多数の部署がありますが、「人事」はそのなかでも多くの人の人生に影響を与えるものです。
非常に重要度の高いこの人事の、仕事内容や適性、資格、年収について解説していきます。

人事は、文字通り、「人」に関わる仕事です。
多くの人が1度は体験することになる「採用試験」に関わる仕事であり、人材の採用の立案や採用活動を行います。
またすでに入社している社員の研修・教育に携わったり、社員の評価をしたりすることも人事の役目です。
人事制度自体の見直しを行ったり、透明性を保つための施策を考えたりすることも役目です。
また、意外に思われるかもしれませんが、「職場環境を改善すること」もまた人事の役割です。
社員が働きやすい環境を作ったり、ストレスや健康面のチェック体制を整えたりするのです。
このようなことから、人事は、社内のあらゆる部署のなかでももっとも多くの人の人生に関わる部署のひとつだといえるでしょう。
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人事は、人に接し、その人を評価していくことが求められる仕事です。
そのため観察眼のある人であることが絶対条件です。
人と関わることを大前提とする仕事であるため、どのような相手であっても円滑にコミュケーションをとれる人などは、人事として活躍しやすいと思われます。
また人事は、「人」を扱う仕事であるため、柔軟さが求められます。
しかし同時に、情に流されないで公平に判断するだけの冷静さも求められます。
このように考えていくと、「人を見る力に優れた、バランスの取れた人」が人事に向いているといえるでしょう。
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人事は、人の秘密や失敗に接することも多い仕事です。
これらの情報は、ほかの人にいたずらに吹聴して良い類のものではありません。
また、機密情報を扱うこともあります。
そのため秘密を守れるだけの誠実さを持っていることが、まず求められます。
人の人生そのものに関わるため、「失敗」は許されません。
また社会保険などの手続きを行うこともあるため、間違いがなく、正確で、迅速に仕事を進めていく力を持っている人だと働きやすいでしょう。
人事として働きたい人におすすめの資格は、「社会保険労務士(社労士)」です。
これは国家資格であり、合格率は毎年10パーセントを切る難関資格です。
しかし労働基準法などを問うこの資格を持っていれば、人事としてのキャリアをスタートさせやすく、またキャリアアップにもつなげることができます。
ほかにも、同じように国家資格に分類される「キャリアコンサルタント」もおすすめです。
労働者の能力向上のためのアドバイスなどを行える資格であり、人事に求められるスキルを習得できる資格でもあります。
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人事の年収は、300万円程度からスタートするところが多いといえるでしょう。
役職なしの場合は500万円に到達するのは難しいのですが、課長ポジションにつけば600万円程度の収入が見込めます。
自分自身で有効な立案・企画などを立てられるようになれば、750万円を超える収入を確保できることもあります。
部長などの管理者の立場になると1000万円もみえてきます。
ただ、基本的には人事は「成績」によって大きく年収が上がる仕事ではありません。
このあたりは、営業と大きく違う点です。
そのため、人事においては「800万円を超えれば(人事としては)高収入である」と考えられることが多いといえます。
出典:
PASONA「人事の仕事とは? 仕事内容、総務や労務との違い、やりがいを解説します」
https://www.pasonacareer.jp/jb200/column/190108/
【参考】
https://www.jcda-careerex.org/
人事の仕事内容とはどんなもの?

主な業務
- 人事制度構築、運用
- 採用募集
- 教育制度構築、運用
- 給与計算
- 社会保険計算 ・所得税計算
人事に向いている人の特徴

人事の仕事をやりやすくするスキルや資格、特性とは


ちなみに社労士は国家資格ということもあり非常に強い資格なので、独立を考えている人にもおすすめです。
人事の役職別の平均年収
