
比較的多くの会社に配置されているであろう部として、「総務部」があります。
今回はこの総務の仕事内容や適性、年収について解説していきます。

総務とは、会社のあらゆる部署と関わる事務職です。
社員が心地よく・滞りなく仕事を進められるように、備品の管理をしたり、社内の環境を整えたり、さまざまな会議の運営をサポートしたり、社内行事の取りまとめを行ったりします。
また、人間ならばだれもが経験することになる冠婚葬祭にまつわる仕事を行うのも、総務の仕事です。
総務の仕事は非常に多岐に及んでいます。
ただ、「だれかがやってくれなければ仕事がうまく立ち行かなくなる仕事を担い、ほかの部署のサポートをする」という点では共通しています。
まさに縁の下の力持ちといえる仕事です。
なお総務は「社内の環境を整えること」を仕事とし、人事は「採用・評価など、人材に関わる仕事」をしていくという違いがあります。
しかしこの2つに関しては、厳密に分けている会社もあれば、一体化させている会社もあります。
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総務は、「社員が働きやすい環境を作ること」が使命であるため、地味な仕事のように思われがちです。
このため、「自分は目立たなくても良い」と謙虚に考えられる人に向いています。
人をサポートし、助けていくことを喜びとする人であれば、非常に相性の良い仕事だといえるでしょう。
また、「将来的にはほかの事務職もやってみたい」という方向でのスキルアップを考えている人にも、総務は向いています。
総務は資格なし・未経験者でも入りやすい土壌であるため、まずはここをステップの1段目にして、ほかの事務職の勉強をする……といったキャリアアッププランを練ることができます。
なお、総務は比較的残業が少な目です。
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上でも述べたように、総務の仕事を就くための必須資格はありません。
未経験の人であってもチャレンジしやすいので、間口は広いといえるでしょう。
ただ、社労士などの国家資格を持っていると非常に採用されやすくなります。
また古い歴史を持つ「簿記」の資格や、税金などの知識を問うファイナンシャルプランナーの資格を持っておくと重宝されるでしょう。
また、社員のメンタルヘルスへの配慮が重要とされている現代においては、メンタルヘルス・マネジメントの資格を持っておくのも良いとされています。
上記は公的な性質を強く帯びるものですから、これを持っているということで「信頼のおける人材だ」と判断される確率も高くなります。
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総務の給与は、それほど高くはありません。330万円~430万円程度に収まることが多いかと思われます。
20代の場合は400万円を超えることは基本的にはなく、300万円台におちつくでしょう。
30代に入ると400万円台、40代以上の層では500万円台にのることもあります。
1000万円を超えるケースもないわけではありませんが、営業職などに比べると低い水準で推移していきます。
なかには30代でも年収が200万円に届かないこともあります。
どのような働き方をするかによって年収は変わってくるものですが、「総務職であり、かつ自分がメインとなって家計を支えなければならない」という場合、就職先選びが非常に重要になってくる職種といえるでしょう。
【参考】
転職会議「総務の年収まとめ(給料/平均年収/企業名などを集計)
https://jobtalk.jp/salary_matome/jobs/25
マイナビキャリレーション「総務事務とは - 総務事務の仕事内容、給料事情、メリット、やりがいまで徹底解説」
https://mynavi-cr.jp/office-work/admin/
総務の仕事内容とはどんなもの?

主な業務
- 取締役会事務局
- 設備発注管理
- 消耗品発注管理
- ソフトウェア発注管理
- 事務所、社宅管理
- 入社式等社内イベント管理
- 冠婚葬祭・トラブル対応
- 稟議、契約書管理
総務に向いている人の特徴


ワークライフバランスをとりやすいので、小さなお子さんがいる人や要介護者を抱える人などでも働きやすいでしょう。
総務の仕事をやりやすくするスキルや資格、特性とは

総務の年齢別の平均年収
