この時代だからこそ必要な仕事「情報システム」、その役割と待遇、適正
あらゆる技術は、日進月歩で成長していきます。そのため、100年前、200年前にはまったく影も形もなかった仕事が、令和の世では誕生しています。 「情シス」もそのうちのひとつだといえるでしょう。 情シスの仕事内容や適性、求められるスキル、そして年収について解説していきます。

情シスの仕事内容とはどんなもの?

「情シス」は、「情報システム」あるいは「情報システム部(情報システム部門)」の略称です。 就職や転職の用語として使われる場合は基本的には後者の意味となりますから、ここでもこの意味で使っていきます。 情シスの役割は、企業内でのシステムを構築したり、運用したり、保守したりすることです。 また開発の段階から仕事を任されることもあります。 ほとんどすべての企業にパソコンが普及し日常的に使われるようになった今、情シスは企業にとってなくてはならない仕事だといえます。 ちなみに情シスの前身となっていたのは、「電算室」でした。 なおこの頃は「運用」「保守」が主な業務でしたが、現在では社内の人間が使うシステムだけでなくお客様の利用するサービスの開発・構築・運用・保守も情シスの仕事となっています。 なお情シスは、「情シス」として独立していることもありますが、総務部などの業務と一緒になっていることもあります。

主な業務

  • セキュリティー対策
  • PC、IT資産管理
  • ソフトウェア選定、管理
  • ヘルプデスク・サービスデスク業務
  • 社内システムの開発・保守

情シスに向いている人の特徴

情シスはITに携わる仕事ですから、当然IT関係に詳しい人でなければ務まりません。 またITは非常に進歩の早い分野ですから、最新の情報や技術に怖じずにチャレンジできる人が向いています。 またIT技術は、「今あるもの・今使っている道具を、もっと便利に」という願いの下で発展してきた分野でもあります。 このため、「今ある不便」に気づける力と、それを解消できる技術は何かを考えられる発想力を持っている人が向いています。 情シスはその仕事の特性上、「ずっとパソコンに向かっている」と思われがちです。 しかし、社員がどんな点を不満に思っているのか、お客様はどのようなサービスを求めているのかを把握しなければ、それを改善する提案はできません。 そのため、それらの情報を取り入れられるコミュニケーション能力の高さも求められます。

情シスの仕事をやりやすくするスキルや資格、特性とは

情シスとして活躍したいのならば、IT関係の資格をいくつか取得したいものです。

基本情報技術者

そのうちの一つが、「基本情報技術者」です。 これは国家資格に分類されるもので、高い知名度を誇ります。 プログラミングの知識などを問うもので、プログラマーとして2年程度の経験がある人を対象としています。

ITパスポート

ITパスポート」も国家資格です。 これはセキュリティ面なども問題範囲に含むもので、情報処理の知識が問われます。 初心者であっても100時間程度勉強すれば受かるといわれているうえ、合格率も50パーセントを超えますから、これを狙ってみるのもよいでしょう。

情シスの役職別の平均年収

専門的な知識が求められるからか、若い世代でも比較的安定した収入が見込めるのが強みです。 20代ならば350万円程度が一つの目安となり、30代になれば400万円台となるでしょう。 主任クラスで500万円に少し届かないくらいで、係長になれば600万円程度、課長まで出世すると800万円程度の年収が見込めます。 部長クラスになると800万円後半~900万円程度となるでしょう。 ただ、情シスはかなり「地方差」が出やすい職業でもあります。 東京と地方都市では給料が30パーセント程度も変わってくることもあるため、「どこの、どんな会社に勤めるか」が非常に重要です。
ちなみに、「知識と能力がある人に対しては、20代であっても1000万円程度の給料を支払う」としているところなどもあります。
出典: IT無双「情シス担当が取得しておきたい資格とは?おすすめ資格を紹介」 https://support.kodama-system.com/column/information-system-department/qualifications/ 平均年収,jp「システムエンジニアの年収や給料について詳しく解説します!」https://heikinnenshu.jp/it/se.html Total IT Helper「情シス(社内SE)の給料や年収相場とは?引く手数多の情シスをどう獲得すればよいか」 https://ithelper.ripple-call.co.jp/information-systeme-salary 【参考】 https://www.gate02.ne.jp/media/it/column_14/
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