初めて転職活動をする人のなかには、職務経歴書に何を書くべきか分からず、困っている人もいるでしょう。
書類選考の通過率を上げるためにも、適切な内容の職務経歴書を作成したいものですよね。
そこで本記事では、職務経歴書の種類や何を書くかについてご説明します。
また、職務経歴書に書くことがない場合の対処法についても解説していきます。
本記事を読み終えれば、職務経歴書に何を書くべきか深く理解できるため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
職務経歴書とは
職務経歴書とは、企業が応募者の業務経験やスキルを確認するための書類です。
簡単に言うと、自分自身をプレゼンテーションする役割を果たします。
多くの企業では、面接を実施する前に、職務経歴書をもとに書類選考が行われます。
職務経歴書の質は、書類選考の合否を左右する重要な要素なのです。
企業にあなたの魅力を存分にアピールするために、これまでの経歴・経験・実績などを簡潔にまとめて作成しましょう。
職務経歴書の種類
一言で職務経歴書と言っても、さまざまな形式が存在します。
具体的には、以下のとおりです。
- 編年体形式
- キャリア形式
- 自由形式
職務経歴書の作成に費やせる時間や、これまでに経験してきた職種によって、適切な形式は異なります。
編年体形式
編年体形式とは、時系列に沿って経歴を記載する形式です。
「A株式会社入社→配属部署・業務内容・実績→異動・業務内容・実績→退職→B株式会社入社…」といった具合に、これまでの経歴をまとめます。
職務経歴書のなかで最も一般的な形式なため、どの形式で作成するか迷っている人に特におすすめです。
キャリア形式
キャリア形式とは、冒頭に「略歴」をつけたうえで、経験した業務ごとに項目をまとめて書く形式を指します。
時系列を考慮する必要がないため、アピールしたい経験から順番に書けます。
たくさんの応募者を抱える企業に、効率良く魅力を伝えられるでしょう。
キャリア形式の職務経歴書がおすすめなのは、技術系などの専門職を経験してきた人です。
自由形式
自由形式とは、表を使用しながら、編年体形式とキャリア形式を自由に組み合わせて書く形式のことです。
作成するのに手間がかかるというデメリットはあるものの、編年体形式とキャリア形式の良いとこどりができる点が魅力だと言えるでしょう。
職務経歴書の作成にたっぷりと時間をさける人には、とくにおすすめの形式です。
職務経歴書には何を書く?
職務経歴書には、一体どんなことを書けば良いのでしょうか。
ここでは、職務経歴書に記載すべき8項目に関して簡単にご説明します。
タイトル・日付・氏名
職務経歴書の1番上の中央には、タイトルを記載しましょう。
タイトルは、「職務経歴書」と記載するのが一般的です。
また、右上には、日付と氏名を記載する必要があります。
日付は、メールなら送信日、郵送なら投函日、面接の日に手渡しなら面接当日の日付にしましょう。
職務要約
職務要約では、職務経歴書の要点を記載します。
最初の会社に入社した時点から、現在に至るまでの大まかな流れやポイントが伝わるようにまとめていきましょう。
勤務先企業
勤務先企業では、現在勤めている企業や、過去に勤めていた企業の概要を記載します。
具体的には、以下の内容を盛り込みましょう。
- 企業名
- 資本金
- 従業員数
- 売上高
- 事業内容
- 雇用形態
- 在籍期間
職務経歴
職務経歴の欄では、これまでに職務に携わった期間・所属部署・具体的な業務内容・実績などを記載します。
面接官に分かりやすく伝わるように、簡潔にまとめましょう。
自己PR
自己PRは、職務経歴書のなかで最も重要な項目です。
前職で力を入れたことや、身についたスキルなどをアピールしましょう。
保有資格
保有資格では、取得済みの資格を記載します。
たくさんの資格を記載する人もいますが、数が多ければ良いというわけではありません。
応募先の企業で生かせそうな資格に絞って書くほうが、より効果的にアピールできますよ。
スキル
あなたが持っているスキルを書きましょう。
多すぎるとどれをアピールしたいのか分かりにくい反面、少なすぎても良くありません。
そのため、スキルは3つ記載することをおすすめします。
応募先の企業が求めている人物像を念頭において、その人物像に合うように記載しましょう。
企業のニーズに合うスキルなら、専門的な知識でも、コミュニケーションスキルや論理的思考力などのポータブルでも構いません。
志望動機
志望動機では、なぜその企業で働きたいと思ったのかを書きます。
どの企業にでも当てはまりそうなことを書くのではなく、応募先の企業ならではの志望動機を書くのが理想です。
そのためには深い企業研究が必要となります。
職務経歴書を作成する際の注意点
職務経歴書を作成する際の注意点として、以下の4点が挙げられます。
- 応募先の企業に合わせて強調する業務や実績を変える
- 書きやすいフォーマットを選択する
- 誤字脱字がないか入念に確認する
- 面接で使われることを意識して作成する
応募先の企業に合わせて強調する業務や実績を変える
転職活動を進めている人のなかには、どの企業にも全く同じ内容の職務経歴書を送っている人もいます。
しかし、企業によって、求める人材像はさまざまなので、刺さる職務経歴書は異なります。
そのため、企業のニーズに合わせて内容を変えたほうが、書類選考に通過しやすいと言えます。
応募先の企業に合わせて強調する業務や実績を変えることは、職務経歴書を作成する際の注意点のひとつだと言えます。
書きやすいフォーマットを選択する
先述したとおり、職務経歴書には編年体形式・キャリア形式・自由形式の3つの形式が存在します。
人によって、書きやすいと感じるフォーマットは異なるでしょう。
スムーズに職務経歴書を作成するためにも、書きやすいフォーマットを選択することをおすすめします。
誤字脱字がないか入念に確認する
転職活動には、自己分析・企業分析・面接対策など、職務経歴書以外にもやるべきことがたくさんあります。
しかし、忙しいからといって、誤字脱字のある職務経歴書を送るのは非常に危険です。
「仕事が雑な人なんだな」と思われてしまい、書類選考に落ちかねません。
以上のことから、誤字脱字がないか入念に確認することも、職務経歴書を作成する際の注意点として挙げられます。
面接で使われることを意識して作成する
職務経歴書は、書類選考だけでなく、面接中にも使われます。
面接官は、職務経歴書を見ながら、気になる部分について深堀をするための質問を投げかけるのです。
そのため、職務経歴書を作成する際には、面接で使われることを意識しましょう。
質問されそうな箇所は事前に回答内容を用意しておくと、面接時にスムーズな受け答えができますよ。
職務経歴書に何も書くことがない場合はどうする?
「職務経歴書に書くことが何もない・・・」と、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
書くことがないと感じている人のなかには、レベルの高いことを書かなければいけないと思い込んでいる人もいます。
職務経歴書を作成する目的は、志望職種に適性があると伝えることなので、その目的を抑えられればOKです。
表彰された、社内で1位になった、などの特別な経験は素晴らしいものです。
しかし、「仕事への取り組み方を改善して褒められた」などの経験でも、褒められた理由を分析すれば、職務経歴書に記載できる内容となり得るでしょう。
転職エージェントに登録すれば職務経歴書を添削して貰える!
「職務経歴書を1人で作成するのは不安・・・」と思っている人も少なくないでしょう。
そんな人には、転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職エージェントとは、人材を探している会社と転職したいと考えている人をマッチングさせるためのサービスです。
転職エージェントに登録すれば、専任のキャリアアドバイザーがついて、職務経歴書を添削してくれます。
その他にも、キャリア面談や面接対策、内定先との条件交渉などを行ってくれて便利です。
すべて無料で使えるサービスなので、ぜひ活用してみてください。
おすすめの転職エージェント
数ある転職エージェントのなかでも、特におすすめなのが以下の3つです。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、10万件もの非公開求人を保有している転職エージェントです。
一般の転職サイトでは公開されていない非公開求人に応募すれば、ライバルが少ないため選考に通過しやすいでしょう。
また、リクルートエージェントに登録すれば「職務経歴書エディター」というツールも使えるため、スムーズに作成を進められます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、初めて転職活動をする人でも安心して使える転職エージェントです。
登録者の話をじっくり聞くことに力を入れているため、疑問を解消したり不安な気持ちに寄り添って貰えたりするでしょう。
また、サイト内に年代別の転職ガイドが公開されているため、自分の年齢に合った転職方法を学べます。
doda
dodaは、即戦力人材や経験者採用が強みの転職エージェントです。
キャリアアドバイザーにおすすめの求人を紹介して貰うほかに、希望職種や希望年収を入力して自分で求人を検索することも可能です。
スカウトサービスも充実しているため、思いがけない企業から声がかかる可能性もあります。
また、「人気企業300社の合格診断」や「転職タイプ診断」などのバラエティに富んだコンテンツが豊富に公開されているのもポイントです。
職務経歴書に何を書くかを把握しておこう
初めて転職活動をする人のなかには、職務経歴書に何を書くかわからないと感じる人もいますが、レベルの高いことをかかないといけないわけではありません。
自分1人の力で職務経歴書の作成を進めるのではなく、転職エージェントを活用してプロに添削してもらうのも手段のひとつです。
ぜひ、本記事で紹介した内容を参考に、あなたの魅力を存分に伝えられる職務経歴書を作成してみてくださいね。