
転職活動中の人のなかには、履歴書や職務経歴書にどのような強みを書けばよいか分からず、悩んでいる人もいるでしょう。転職活動を有利に進めるためにも、自身の魅力を存分に伝えられる書類を作成したいものですよね。
本記事では、転職活動でアピールできる強みの書き方や具体的な例文をご紹介します。読み終えれば、転職活動における強みの書き方について深く理解できるため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
転職活動で使う履歴書や職務経歴書に書く強み一覧表
転職活動で履歴書や職務経歴書に書ける強みの一覧表は、以下のとおりです。
慎重性 | 物事をじっくり考える |
現実志向 | 物事を現実的に捉える |
社交性 | さまざまな人と積極的に関われる |
バランス | 全体を俯瞰して見れる |
感受性 | 他人の気持ちや場の雰囲気を感じ取れる |
決断力 | 潔く決断できる |
独創性 | オリジナルなアイデアが浮かぶ |
素直さ | 他人の意見を受け入れられる |
継続力 | 決めたことをコツコツと続けられる |
親密性 | 他人と深く関われる |
真面目さ | 約束や決めごとを必ず守る |
挑戦心 | 高い目標に向けて頑張れる |
課題発見力 | 自ら課題を見つけられる |
論理的思考力 | 物事を論理的に考えられる |
傾聴力 | 人の話を聴く力 |
リーダーシップ | 人を巻き込み引っ張る力 |
好奇心 | 物事に対して興味を抱きやすい |
交渉力 | お互いに納得の行く交渉ができる |
集中力 | 物事に没頭できる |
高揚性 | ノリが良く物事を楽しめる |
提案力 | 状況を踏まえて適切な提案ができる |
忍耐力 | 逆境に耐えて努力を続けられる |
誠実さ | どんな状況下でも規範に従う力 |
上記の例を参考に、自分の強みをうまくアピールできれば、転職できる可能性が高いです。また、その場しのぎで強みをアピールしても人事担当者には伝わりづらいため、過去の経験をもとに具体例を交えると伝わりやすくなるためおすすめです。
転職活動でアピールする強みの書き方
転職活動でアピールする際の具体的な強みの書き方は、以下のとおりです。
- キャリアの棚卸しをする
- 強みをピックアップする
- 企業の求める人物像を確認
- 強みの文章を書く
転職活動でアピールする強みの書き方を理解しておくことで、人事担当者に伝わりやすいだけでなく、自己分析にも繋がるため今後のキャリア形成にも生かせるでしょう。
キャリアの棚卸しをする
キャリアの棚卸しをすることで、自分自身が培ってきた経歴やスキル、経験などを整理できるため、強みを見つけやすくなります。キャリアの棚卸しとは、これまでに行ってきた仕事を時系列に沿って掘り下げる作業のことであり、自己分析をする方法としても最適です。
キャリアの棚卸しをする際には、これまでの仕事で上司や同僚から褒められたことや成功したことなどを時系列順に箇条書きで書き出しましょう。
自分のキャリアに自信がない人ほど、キャリアの棚卸しを避けがちです。しかし、キャリアの棚卸しは、強みを書くための非常に重要な作業となるため必ず行いましょう。
キャリアの棚卸しをしても成功体験が見つからない人は、失敗したことでも強みとしてアピールできるかもしれません。失敗した経験の中でも成功のために努力したことや、失敗から学んで身に付けたスキルなどをアピールできるためおすすめです。
強みをピックアップする
キャリアの棚卸しができた人は、強みの一覧表を参考にして、自分に当てはまる強みをピックアップしましょう。理想としては、強みは1つに絞らず、2〜3個以上書き出すことで面接時の回答でも生かせるでしょう。
例えば、リーダーとしてチームを引っ張った経験がある人は「リーダーシップ」が強みとなりますし、営業で成果をあげた人は「交渉力」や「提案力」が強みとなります。
強みを考える際には、これまでのキャリアと強みがマッチしていないと、企業に不信感を抱かせてしまう恐れがあります。そのため、キャリアに基づいた強みをピックアップしてくださいね。
企業の求める人物像を確認
自分の強みを複数ピックアップした後は、転職先の企業が求める人物像を確認しましょう。企業の求める人物像は、求人情報や企業のホームページに記載されているケースがほとんどです。求人情報や企業のホームページを見てもわからない場合は、、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
同じ業界・業種であっても、企業によって欲している人物像は多種多様です。例えば「成長意欲が強くて積極的にチャレンジできる人材」を求めている企業には、「慎重性」や「誠実さ」よりも「挑戦心」や「好奇心」をアピールする方が内定に繋がりやすいでしょう。
このように、企業の求める人物像を確認したうえで、相性の良さそうな強みを選ぶことで希望する企業に転職しやすくなるでしょう。
強みの文章を書く
キャリアの棚卸しに基づき企業の求める人物像にマッチする強みを選べたら、実際に使用する文章を書いていきましょう。強みの文章を書く際には、単にどんな強みがあるのか記載するだけではなく、裏付けとなる具体的な行動も盛り込むと説得力が高まります。
さらに、強みによってもたらされた結果によっては「なぜうまくいったのか」についても説明できると相手も納得しやすいです。
強みをそのまま文章に書き起こすだけでなく、強みに感じた理由や経験も付け加えると、他の転職希望者とも差別化できるでしょう。
転職活動で強みをアピールする例文
転職活動で強みをアピールするための例文は、以下の3つです。
- 例文① 交渉力が強みのケース
- 例文② リーダーシップが強みのケース
- 例文③ 社交性が強みのケース
各例文では、強みだけでなく過去の経験に基づく具体例や行動した結果どうなったのかについても説明しています。強みをアピールする際には、例文を参考にして自分にしか伝えられない内容で文章を書きましょう。
例文① 交渉力が強みのケース
私はこれまで「交渉力」を武器にしながら、仕事を続けてまいりました。
営業職に就いたばかりの頃は、商品を売ることばかりを考え、相手の立場や信念の尊重を疎かにしていました。
しかし、上司に「相手の立場に立って説明しなさい」と言われたことをきっかけとして、相手の状況を踏まえて交渉するように心がけました。具体的には、交渉に入る前に相手のことを入念にヒアリングし、潜在的なニーズを汲み取ったうえで提案してみました。
その結果、以前は達成できなかった目標数値を達成できるようになりました。また、「○○さんにお願いして良かった」と、お客さまから感謝されることも増えました。
以上の経験から、私の強みは交渉力であり○○社へ入社後も、お客様に提案をする際に生かせると考えています。
例文② リーダーシップが強みのケース
私の強みは「リーダーシップ」です。
前職でチームリーダーを任されるまでは、指示されたことをひたすらこなすという働き方をしていました。しかし、営業チームのリーダーとして配属されたことをきっかけに、視野が広がり大きく意識が変わりました。
チームメンバーが困っていることはないか考えて動いたり、チームの士気を高めるために自ら率先して結果を出したりといった行動を心がけました。与えられた仕事をこなすのではなく、何をすればチームに貢献できるか考えて行動しました。
その結果、営業チームとして前年比120%の売り上げを達成できたうえに、チームメンバーからも「働きやすい環境だった」といった声をかけてもらえました。
以上の経験から、私の強みはリーダーシップであり○○社へ入社後も、様々なプロジェクトを通してチームを引っ張っていけると考えています。
例文③ 社交性が強みのケース
私は「社交性」を強みに仕事に臨んでいました。
以前勤務していたアパレル店舗では、お客さまに積極的に声をかけ、お客さまのニーズを引き出すトークを心がけました。また、あえて衣服に関係のない話をすることで、心の距離を近づけながら接客をしていきました。
その結果、売上金額が社内で2位となり、表彰して頂きました。また、リピーターとなるお客さまも多かったことから、お客さまに高い満足度を提供できたと自負しております。
以上の経験から、私の強みは社交性であり○○社へ入社後も、社内だけでなくお客様に対しても円滑なコミュニケーションが取れると考えています。
転職エージェントから強みの書き方を教えてもらう方法もある
自分ひとりの力で強みを作成するのではなく、転職エージェントに登録してサポートして貰うという方法もあります。転職エージェントとは、人材を探している会社と転職希望者を繋ぐサービスのことです。
おすすめの転職エージェントは、以下の3つです。
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
- doda
転職エージェントに登録すると、専任のキャリアアドバイザーがつき、あなたの転職活動を徹底的にサポートしてくれます。具体的には、キャリア面談・企業選定・書類添削・面接対策・企業との条件交渉などのサービスを、すべて無料で受けられます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、短期的な目標を達成することではなく、長期的に幸福になる転職を実現することを目的としています。
そのため、マイナビエージェントに登録すると、目先のことだけではなく、将来を見据えたカウンセリングを受けられます。
また、高いマッチング力も好評なため、あなたにとってベストな企業に出会える可能性も高いでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、数ある転職エージェントのなかでも求人数が業界トップクラスです。
また、リクルートエージェントにしかない求人も多いため、転職活動をしたい人は登録することをおすすめします。
経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたを魅力的に売り込んでくれたり、年収交渉などを進めてくれるでしょう。
doda
dodaは、キャリアアドバイザーによるサポートを受けられるだけでなく、企業から直接スカウトを受けるシステムも整っています。そのため、思いがけない企業との出会いを期待できるでしょう。
また、転職フェアや個別相談会といったイベントが頻繁に行われている点も魅力のひとつです。さらに、サイト内には年収診断や転職タイプ別診断といったコンテンツが豊富に揃っており、自己分析から転職エージェントで行いたいと考えている方におすすめです。
【まとめ】転職活動でアピールする強みの書き方
強みをどのように書けば良いかわからないと悩む人は多いですが、難しく考える必要はありません。
- キャリアの棚卸し
- 強みのピックアップ
- 企業の求める人物像を確認
- 強みの文章を書く
上記の順序で転職活動を進めれば、魅力的な強みの文章が完成するでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、転職活動でアピールする強みを作成してみてくださいね。