第二新卒の転職活動の正しい進め方は?就職活動との違いや流れも解説

転職を検討している第二新卒の人のなかには、転職活動の進め方に関して不明な点がある人も多いでしょう。

本記事では、第二新卒の転職活動の正しい進め方や第二新卒の転職活動の流れ、新卒での就職活動と第二新卒の転職活動の違いなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

第二新卒の転職活動の正しい進め方

第二新卒の転職活動の正しい進め方が分からないと感じている人に向けて、理想的な進め方を紹介します。具体的には以下のとおりです。

  • 企業が第二新卒を求めている理由を考える
  • 書類選考や面接では前職の経験をポジティブに記載する
  • 転職理由と志望動機に一貫性を設ける
  • 転職エージェントを利用する

上記を参考にして転職活動を進めると、満足度の高い転職活動を実現しやすくなるでしょう。

企業が第二新卒を求めている理由を考える

企業が新卒でも中堅社員でもなく、第二新卒を求めている理由を考えましょう。

第二新卒は新卒よりも基本的なビジネスマナーを身に付けている人が多いです。また、中堅社員は会社に染まっていない傾向にあるため、転職先に馴染みやすいと考えられます。

第二新卒には新卒にも中堅社員にもない魅力があるのです。企業は第二新卒に基本的なビジネスマナーと柔軟性を求めていることが多いため、書類選考や面接の際にアピールするとよいでしょう。

書類選考や面接では前職の経験をポジティブに記載する

書類選考や面接で転職理由を聞かれた際には、ポジティブな理由を伝えるべきです。「上司と考えが合わなかった」「環境が好きではなかった」といったネガティブな転職理由を伝えてしまうと、他責思考な人だと思われてしまう恐れがあります。すぐに他人や環境のせいにする他責思考な人は、入社後にすぐに辞めるのではないかと思われやすいため注意しましょう。

実際にネガティブな理由から転職活動をしている場合でも、ポジティブな理由に置き換えるとよいです。例えば「仕事がつまらないから」という理由なら「成長できる仕事にチャレンジしたかったから」といった理由に置き換えてください。

ネガティブな理由を語るのとポジティブな理由を語るのとでは、企業側が受ける印象が大きく異なります。

転職理由と志望動機に一貫性を設ける

転職理由と志望動機に一貫性を設けることも、第二新卒の転職活動の正しい進め方のひとつです。例えば、志望動機を「成長できそうな会社だから」としているのに、転職理由が「自分のペースで働きたい」となっていると矛盾が生じます。志望動機と転職理由に一貫性がないと、採用担当者から「一貫性のない人だな」「うちには合わなそうだな」と思われかねません。

職務経歴書を提出する際には、記載事項に矛盾がないよう注意しましょう。転職エージェントに登録して書類の添削をしてもらうのも有効です。

転職エージェントを利用する

第二新卒の転職活動を正しく進めたい人は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントとは、登録者の転職活動をサポートしてくれるサービスです。転職エージェントに登録すると専任のキャリアアドバイザーがついて、キャリア面談・応募先の企業選定・書類添削・面接対策・内定先との条件交渉などを行ってくれます。

数ある転職エージェントのなかでもとくにおすすめなのが、以下の3つです。

  • マイナビエージェント
  • doda
  • リクルートエージェント

転職エージェントでは、すべてのサービスを無料で受けられるため、転職したい人はぜひ登録してみてください。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは登録者の不安・悩み・相談を親身に聞くことに力を入れている転職エージェントです。不安を抱きがちな第二新卒の人でも、安心して転職活動を進められるでしょう。

また、業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるため、転職したい業界への理解を深められるのも嬉しいポイントです。

doda

dodaは、多くの求人を抱えており、求人保有数業界最大級と謳っている転職エージェントです。キャリアアドバイザーの他に、企業の採用担当者と直接コミュニケーションをとっている採用プロジェクト担当もいるため、企業のことを詳しく知れます。

サイト内に「年収査定」や「自己PR発掘診断」といったコンテンツが用意されている点も特徴的です。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職支援実績NO.1を謳っている転職エージェントです。実績豊富なキャリアアドバイザーが在籍しているため、第二新卒の人も転職活動をスムーズに進められるでしょう。

職務経歴書作成ツールの「職務経歴書エディター」や、面接通過率を向上させるツール「面接力向上セミナー」などが用意されているのも魅力のひとつです。

第二新卒の転職活動の流れ

第二新卒の転職活動の流れは以下のとおりです。

  • やりたいことや転職する理由を明確にする
  • 自分に最適な求人を探す
  • 企業に応募して面接を受ける
  • 採用後に転職先へ入社

第二新卒の転職活動は就職活動に比べ、選考フローが短い傾向にあります。理由としては、ポジションありきの募集や急な欠員補充のための募集が多いことが挙げられます。

やりたいことや転職する理由を明確にする

まずは、やりたいことや転職する理由を明確にすることで、入社後にギャップを感じずに済みます。やりたいことや転職する理由が明確に決まっていない状態で転職活動を進めていると、「給料が高いから」「なんとなくよい会社な気がするから」といった安直な理由で転職することになりかねません。安直な理由で転職をすると、入社後にミスマッチを感じて再度転職することになる恐れがあります。

また、曖昧な転職理由だと採用担当者に見抜かれてしまい、なかなか内定が貰えない可能性もあります。やりたいことや転職する理由を明確にするためにも、まずは自己分析を徹底的に行い、仕事を通じて何をしたいのかよく考えることが重要です。

自分に最適な求人を探す

自己分析を通じてやりたいことや転職する理由が定まったら、自分に最適な求人を探しましょう。求人は自力で企業ホームページから探すことも可能ですが、転職サイトや転職エージェントを利用することで効率的に自分に合った企業を探せます。

転職エージェントを活用すれば、転職のプロであるキャリアアドバイザーが企業選定を行ってくれます。また、転職サイトを活用することで自分のペースで求人を探せます。自分に最適な求人に絞って応募することで、満足度の高い転職を実現できるでしょう。

企業に応募して面接を受ける

次に、企業に応募して書類選考や面接を受けていきましょう。企業へ応募する際には、転職サイトや転職エージェントを通じて応募する方法と企業ホームページから応募する方法があります。

また、書類選考や面接での受け答えは行き当たりばったりで行うのではなく、事前に対策を講じることをおすすめします。転職エージェントに登録すれば、専任のキャリアアドバイザーが書類の添削や面接対策を行ってくれるため、ぜひ活用してみてください。

採用後に転職先へ入社

応募した企業から内定を貰えたら、入社の手続きを進めましょう。内定を貰えた喜びから、内定通知書の内容や入社時期の確認を忘れる人もいますが、入社時期や内定通知書の確認は忘れずにしてください。面接時に聞いていた条件と内定通知書の内容が異なる可能性もあるため、入念に確認する必要があります。

入社の手続きとともに、現職を退職する手続きとして、上司への申告や業務の引継ぎも進めていきましょう。

第二新卒での転職と就職活動に違いはあるのか?

第二新卒での転職活動と就職活動の違いとして以下の2点が挙げられます。

  • 基本的なビジネスマナーが初めから要求される
  • 未経験以上即戦力未満という立場で採用される

第二新卒は短期間とはいえ一度社会に出た経験があるため、新卒とは求められるスキルが異なります。

基本的なビジネスマナーが初めから要求される

第二新卒は、はじめから基本的なビジネスマナーが要求されます。新卒とは違い、一度社会人として働いた経験があるからです。

名刺交換や電話などのビジネスマナーに不安がある人は、入社前に確認しておくとよいでしょう。また、ビジネスマナーだけでなく、基本的なパソコンスキルも要求されます。

パソコンスキルが身に付いていない人はスクールに通う、本で学習するといった方法で学んでおくのがおすすめです。基本的なビジネスマナーやパソコンスキルを身に付けておけば、第二新卒としての転職活動を有利に進められるでしょう。

未経験以上即戦力未満という立場で採用される

第二新卒は未経験以上即戦力未満という立場で採用されます。ビジネスマナーやパソコンスキルのほかにも、仕事に対する考え方や理解度に関しても、第二新卒は新卒よりも優れています。

そのため、企業にとっては社会に出た経験がない人を採用するよりも、即戦力ではないにしろある程度戦力として考えられる第二新卒を採用したいものです。未経験以上即戦力未満としての活躍を期待されるよう、社会に出てから身に付いたスキルや考えなどを職務経歴書や面接で存分にアピールするとよいでしょう。

第二新卒での転職に関するよくある質問

転職を考えている第二新卒の人は、似たような疑問を抱きやすい傾向にあります。この章では以下3つの疑問に回答します。

  • 第二新卒での転職は難しい?
  • 第二新卒とそうではない場合の基準は?
  • 転職サイトからの応募でも問題ない?

よくある質問に対する回答を事前に把握しておくことで、効率的に転職活動を進められることでしょう。

第二新卒での転職は難しい?

第二新卒での転職は、企業から求められていることや対策を理解して臨めば、難しくはありません。ただし、新卒での就職活動と同じ感覚で臨むと、不採用となる恐れがあるため注意してください。

基本的なビジネスマナーやパソコンスキルが身に付いていることや、戦力として活躍するための下地があることをアピールしましょう。第二新卒での転職は難しくはないものの、なんとなくで取り組むと失敗する危険性も孕んでいます。

第二新卒とそうではない場合の基準は?

第二新卒とは大学などの学校を卒業後一度就職し、1~3年程度働いたあとに転職する人のことを指します。明確に定義されているわけではありませんが、基本的には25歳前後の人が第二新卒に該当します。

一方、25歳以上の人は第二新卒とはみなされないケースが多いです。その場合、第二新卒よりも即戦力として活躍できるかどうかが企業にとって重要となります。自分は第二新卒なのか、そうでないのかを正しく理解して転職活動の戦略を立てるとよいでしょう。

転職サイトからの応募でも問題ない?

転職サイトから企業に応募しても問題ありません。ただし、転職サイトは求人を検索できるだけで、書類の添削や面接の対策などのサポートは受けられません。

転職エージェントに登録すれば、転職活動の進め方に関するアドバイスをもらえたり、適切な企業をおすすめしてもらえたりといったメリットを得られます。そのため、個人で転職活動を進めるよりも、満足度の高い転職を実現できるでしょう。

転職サイトでも問題はありませんが、おすすめなのは転職エージェントも併せて活用することです。

第二新卒の転職では正しいやり方で進めれば転職に成功しやすい

第二新卒の転職を不安に感じる人も少なくありませんが、正しいやり方で進めれば転職を成功させることは十分に可能です。書類選考や面接では前職の経験をポジティブに記載したり、転職理由と志望動機に一貫性を設けたりすれば、満足度の高い転職を実現できるでしょう。

また、転職エージェントを上手に活用するのもおすすめです。本記事で紹介したマイナビエージェント・doda・リクルートエージェントのなかから、気になる転職エージェントに登録して、転職活動を効率的に進めてみてください。

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