
好きなことを仕事にしたいと考えており、行動に移す前にデメリットを把握したい人もいるでしょう。
本記事では、好きなことを仕事にする際に生じるメリットや好きなことを仕事にするなと言われる理由、好きなことを仕事にして嫌いになるデメリットを感じないための対策などを紹介します。
好きなことを仕事にする際に生じるデメリット
好きなことを仕事にする際に生じるデメリットは以下の3つです。
- 好きなことを仕事にしても稼げるかはわからない
- プライベートの時間も削らないといけない恐れがある
- 好きなことが嫌いになってしまう恐れがある
好きなことを仕事にすることにはメリットしかないと思っている人もいますが、実際には上記のようなデメリットも存在します。デメリットを把握していない状態で好きなことを仕事にすると、経済的にも精神的にも辛い思いをする恐れがあるため要注意です。
好きなことを仕事にしても稼げるかはわからない
好きなことを仕事にしたとしても、スキルや経験の不足や需要のなさにより、収入に結びつかないことがあります。最初のうちは貯金があって生活に困らなかったとしても、徐々に貯金がつきていくなかで収入がないとなると、経済的な不安を抱えることになるでしょう。
いくら好きなことを仕事にできるからといって、経済的な不安を抱えながら取り組むのは精神的に辛いため、必ずしも好きなことを仕事にすることはメリットとは限りません。
プライベートの時間も削らないといけない恐れがある
好きなことを仕事にすると、プライベートの時間を犠牲にすることがあります。理由としては、好きなことに熱中するあまり、プライベートが疎かになるためです。趣味と仕事の境界線が曖昧となり、知らず知らずのうちにプライベートがなくなるケースも珍しくありません。
また、好きなことを仕事にするとプライベートと仕事の区別がつかなくなり、結果的に仕事中心の生活になってしまいます。健康を害する恐れがあるうえ、好きなことを仕事にする場合は家族との関係に支障を来す恐れがある可能性もあるため注意しましょう。
好きなことが嫌いになってしまう恐れがある
好きなことを仕事にすると、いつの間にか好きだったことが嫌いになる恐れがあります。なぜなら、好きなことを趣味で取り組むのと仕事として向き合うのとでは感じ方が異なるからです。
趣味の場合は、好きなタイミングで好きなだけ取り組めますが、仕事となると指定されたものを期限内に納品しなければいけません。仕事として好きなことに取り組む場合、趣味に比べて自由度が下がるため楽しめなくなり、結果的に嫌いになるリスクがあるでしょう。
好きを仕事にするなと言われる3つの理由
「好きなことを仕事にするな」と言われる理由として、以下の3点が挙げられます。
- 仕事となると自分の好きなことだけをやるわけにはいかなくなる
- 好きなだけで仕事を得られるほどのスキルがない
- 趣味と仕事の境界線がわからなくなる
これから好きなことを仕事にしたいと考えている人は、上記3点を深く理解するようにしてください。
仕事となると自分の好きなことだけをやるわけにはいかなくなる
趣味としてではなく仕事として好きなことに取り組むとなると、自分がやりたいことだけをやれなくなります。好きなことを仕事にするということは、好きなことでお金を稼がなければいけないため、顧客に求められたものを作らなければいけないからです。
例えば、趣味でイラストを書く場合は自分好みに仕上げられますが、仕事にすると顧客の求めるイラストを書かないと稼げません。どれだけ好きなことだったとしても、仕事にした瞬間に自由さがなくなり、嫌いになる恐れがあるため、好きなことを仕事にするなと言われる理由の一つです。
好きなだけで仕事を得られるほどのスキルがない
好きなことを仕事にしようとしても、実際には仕事を貰えるほどのスキルがないケースもあります。
何をやるにしても、仕事として本気で取り組んでいる人と趣味程度の軽い気持ちで取り組んでいる人では、クオリティに大きな差があるものです。また、好きなことを仕事にできたとしても、ニーズがなければなかなか稼げないでしょう。
このことから「好きなことを仕事にするな」と言われる理由として、高いスキルや世の中からのニーズがないと、好きなことを仕事にして生計を立てるのは困難なことが挙げられます。
趣味と仕事の境界線がわからなくなる
趣味として取り組んでいた好きなことを仕事にすると、趣味と仕事の境界線がわからなくなるのも「好きなことを仕事にするな」と言われる要因です。
平日に仕事として好きなことをしていると、休日に趣味として好きなことを楽しめなくなる恐れがあります。なぜなら、趣味として楽しみたいのに仕事のことを考えてしまうからです。
また、趣味が趣味でなくなるためリフレッシュができなくなり、心と身体が休まらなくなるリスクもあるでしょう。
好きなことを仕事にするのはデメリット以外にも4つのメリットがある
好きなことを仕事にすることは、デメリットだけでなくメリットも得られます。具体的には、以下の4つが好きなことを仕事にするメリットです。
- 趣味の延長となるためストレスを感じずに楽しく働ける
- モチベーションが維持しやすくなる
- 好きなことを今まで以上に追求できる
- 仕事に誇りとやりがいをもって働ける可能性が高い
好きなことを仕事にするかどうか悩んでいる人は、メリットとデメリットの両方を理解したうえで検討しましょう。
趣味の延長となるためストレスを感じずに楽しく働ける
好きなことを仕事にすれば、趣味の延長として働けるため、最初のうちはストレスを感じずに楽しく取り組めるでしょう。嫌いな仕事で労働時間が長くなるのはストレスだと感じる人も、好きなことに長時間向き合うのは楽しいと感じるものです。
仕事をストレスに感じる人が多い中で、楽しく取り組めるのは大きなメリットです。
モチベーションが維持しやすくなる
モチベーションの維持がしやすいのも、好きなことを仕事にするメリットです。どんな仕事であっても、最初は高いモチベーションで取り組めるものですが、維持するのは非常に困難です。
しかし、仕事自体が好きなことであれば、常に前向きな気持ちで取り組めるでしょう。モチベーションの維持ができていれば、結果も出しやすくなるため、好循環を生み出せます。
好きなことを今まで以上に追求できる
趣味ではなく仕事として取り組むことで、好きなことを今まで以上に追求できます。仕事をするうえで収入アップやレベルアップを図るためには、必ず勉強が必要となります。
しかし、プライベートの時間を割いて勉強をするのは、苦痛に感じる人も少なくないでしょう。その点、好きなことであれば楽しみながら勉強に取り組み、収入アップやスキルアップを目指せます。
仕事に誇りとやりがいをもって働ける可能性が高い
好きなことを仕事にすれば、誇りとやりがいをもって働ける可能性が高いです。一般的に、仕事には誇りややりがいを持つべきだとされていますが、実際のところ惰性で仕事に取り組んでいる人が多いでしょう。
なぜなら、仕事をしている人の多くが、やりたい仕事に就いていなかったり、やりたいことが分からないと感じていたりするからです。
そんななかで、好きなことややりたいことを仕事にしている人は、やりがいを感じやすい傾向にあります。やりがいをもって仕事に臨んでいる人は、ちょっとしたことでは挫けないため仕事で成功を収められる可能性が高いでしょう。
好きなことを仕事にして嫌いになるデメリットを感じないための対策
好きなことを仕事にして嫌いになるデメリットを感じないための対策として、以下の4つが挙げられます。
- 最初からお金を求めすぎない
- 好きなことの中にどんな仕事があるのかを調べる
- 成果を出すまでの期限を設ける
- 少しずつ始めて徐々に仕事に変えていく
メリットだけを見て、好きなことを仕事にするのは危険です。一方で、デメリットだけを恐れて行動に移さないのもあまりよくありません。
メリットとデメリットを把握したうえで、デメリットを極力感じないようにするための対策を講じることが必要です。
最初からお金を求めすぎない
好きなことを仕事にする際、最初からお金を求めすぎると、収入を得られなかった際にモチベーションが下がりやすくなります。また、お金が入ってきたとしても一時的にやる気が上がるだけです。
お金ではなく、やりがいや面白さを原動力としていないと、途中で飽きてしまう恐れがあるため注意が必要です。お金以外の部分を追求して取り組めば、継続的に好きなことを仕事にし続けられるでしょう。
好きなことの中にどんな仕事があるのかを調べる
好きなことで仕事をしようと判断する前に、好きなことのなかにどんな仕事があるのかを調べましょう。
好きなことを仕事にして嫌いになってしまうのは、お金を求めすぎて楽しめなくなるからです。楽しみながら取り組めて、かつ収入も期待できる仕事があるのなら、好きなことを仕事にしても問題ありません。事前にしっかりと調べておくことで、長期的に好きなことを仕事とできるでしょう。
成果を出すまでの期限を設ける
好きなことを仕事にしたいなら「1年以内に月収30万円の利益を出す」と言った具合に、明確な期限を設けるべきです。好きなことだけをして生きていけたら理想的ですが、実際に達成できる人はほんの一握りだからです。
期限を設けずに好きなことに取り組んでも、成果が出にくいうえに経済的に苦しくなる恐れがあります。一方で「期限内に目標を達成できなかったら辞める」と決めて実践すれば、成果を出すために本気で臨めるでしょう。
少しずつ始めて徐々に仕事に変えていく
好きなことをいきなり仕事にするのではなく、少しずつ始めて徐々に仕事に変えていくのがおすすめです。
まずはもともと趣味で取り組んでいたことを、副業にして収入を得てみましょう。そして、徐々に本業にしていけば「好きなことを仕事にして経済的に苦しくなった」といったリスクを回避できます。
逆に、副業として収入を得ないままいきなり好きなことを仕事にするのは、リスクが高いためおすすめできません。そのため、副業で収入を得るようになってから本業にするようにしましょう。
好きなことを仕事にするには小さく始めてデメリットの対策をするのがおすすめ
好きなことを仕事にするには、まずは小さくはじめてデメリットを解消できる目途が立ってから本業に移行しましょう。いきなり好きなことを本業にするよりも、成功する可能性が高くなります。
具体的には、最初からお金を求めすぎないことや成果を出すまでの期限を設けることで、デメリットを感じずに好きなことを仕事にできるでしょう。
ぜひ、本記事でご紹介した内容を参考にして、好きなことを仕事にしてみてください。