
「毎日の仕事がつらい」と感じているエンジニアは、男性、女性を問わず多いのではないでしょうか。
このような感情を抱えている場合、少し気を付けておきたいのが心や体の健康状態です。
残業が多いと感じるときは、職場の雰囲気や社内の制度などに問題があるのかもしれません。
今回は、仕事で体調を崩してしまった人の事例を紹介しながら、解決方法を探っていきます。
「エンジニアの仕事がつらい」と思うのはどんなとき?

現役のエンジニアがどんなときに「仕事がつらい」と感じるかは、同じ仕事をしている人にとっても気になるところかもしれません。
トラブルが原因の場合
企業に勤めるエンジニアは、いろいろな状況で「仕事がつらい」と感じているようですが、とくに多いのが「トラブルが発生したとき」です。
例えば、出来上がったプログラムのテストで不具合が多く発生すると、もう一度設計をやり直さなければならないケースもあります。
ほかの仕事も抱えているときには、一気に業務量が増えてしまうため、「仕事がつらい」と感じるエンジニアも多いようです。
納期が原因の場合
また、エンジニアにとっては、「納期に間に合わない」と気付いたときも「仕事がつらい」と感じる瞬間です。
企業で働くエンジニアの場合、クライアントなどの都合を常に優先しなければなりません。
どうしても納期を先延ばしにできないときには、連日徹夜をしてでも仕事をせざるを得ない状況がでてくるでしょう。
ほかのメンバーと仕事を分担すると時間がかかってしまう場合などは、1人で仕事を仕上げなければならないケースもありますよね。
こういったときは、何としても納期までに仕事を終わらせる必要がでてくるため、少し無理をしても残業などをして働かざるを得ないわけです。
もちろん、仕事をするうえでの精神的なプレッシャーも大きくなります。
体調を崩した時も休みづらい

体調が悪いときも、エンジニアが「仕事がつらい」と感じる状況の1つです。
風邪をひいて熱があったり、疲れがたまっていたりすると、パソコンでの緻密な作業が大きな負担になることがあります。
体調が悪い場合、一般的な会社員は休みを取って休養することも可能です。
業務の引き継ぎなどをしっかり行っておけば、1日休んでも大きな問題は生じないことが多いです。
エンジニアの場合は、たとえ体調が悪くても気軽に休めないのが難点。
属人性が高いと言われるエンジニアの業務は、本人でないとこなせないケースも少なくありません。体調が悪くても連日の長時間労働をこなさなければならないことは、多くのエンジニアが抱えている悩みです。
仕事がきっかけで身体を壊した例

仕事の負担が大きいことが原因で体を壊したエンジニアの例は、枚挙にいとまがありません。
連日の残業や会社に泊まり込みでの業務は、体や心に予想以上に大きな影響を及ぼすようです。
例えば、エンジニアとして働いていた30代のある男性は、残業と休日出勤が続いていた時期に「電車の中で突然意識を失う」というトラブルに見舞われました。
病院で手当てを受けすぐに意識は回復しましたが、医師から脳ドッグなどの検査を勧められ、自分の働き方についてあらためて考えるようになったそうです。
また、ある女性は「仕事がつらい」と感じながらも、「せっかく入社した会社だから」と無理をして働いていたところ、ある日体の異変に気付きます。
急に呼吸ができなくなり、救急車で病院に運ばれることに。
診断の結果、ストレスによる過呼吸症候群であることが判明しました。
その後も同じ職場で働き続けますが、何にも興味が持てなくなるうつ症状に陥り、最終的に会社を辞めることになります。
エンジニアにはうつの症状を抱える人も
エンジニアには、この女性のようにうつの症状を抱える人が少なくありません。
うつの典型的な症状として挙げられるのが、食欲不振や不眠などです。
うつ症状が悪化して本格的なうつ病になると、自殺念慮などの深刻な問題がでてくるため要注意。
うつ症状で多く見られる食欲不振や不眠は、体にも大きな影響を及ぼします。
ある男性は、うつ症状から食事が取れなくなり、一時的に病院に入院することになりました。
食欲や睡眠は、心と体の健康状態を知る1つのバロメーターです。

働きやすい職場を探そう

「仕事がつらい」と感じている人がエンジニアを続けるには、自分が働きやすいと感じる職場を探す必要があるでしょう。
エンジニアの職場環境は、少しずつ変わってきています。
リモートワークやフレックスタイム制の会社を探そう
例えば、以前よりも増えているのがリモートワークやフレックスタイム制を取り入れる会社です。
リモートワークの利点
週に数日程度出社をすればよいリモートワークは、通勤などの負担を大幅に減らせるのがメリットです。
このような働き方ができる会社に転職をすれば、「連日会社に泊まり込み」といった状況は避けられる可能性があります。
フレックスタイム制の利点
また、出社時間などを自分で決められるフレックスタイム制を導入する会社も、比較的働きやすいと言えるかもしれません。
エンジニアの場合、深夜に帰宅をして翌日の9時に出社というパターンも多々あります。
フレックスタイム制が導入されていれば、深夜残業をした翌日は出社時間を少し遅らせることもできるでしょう。

「落ち着いた人が多い」や「活発な人が多い」などの社内の雰囲気を指定して検索ができることもあるため、転職サイトを利用すると自分に合った職場が見つけやすくなります。
残業が多くて「仕事がつらい」と感じる人は、現状に満足せずにもっと働きやすい会社を探してみてはいかがでしょうか。
エンジニアなどの人材を大切にする会社であれば、仕事の負担もグンと減るかもしれません。
まずは、 「仕事がつらい」と感じている原因をチェックして、効率的な働き方ができる職場や、必要なときに休みが取れる職場を探してみましょう。
仕事探すときはワークライフバランスを考えることが大切
エンジニアの仕事で多い残業や長時間労働は、職場の探し方次第で避けられる場合もあります。
ここで取り上げたエンジニアのように健康上の問題を抱えないためには、心と体の状態に気を配って、その都度必要な対処をしていかなければなりません。
転職サイトなどを利用して、ワークライフバランスが取りやすい職場を見つけることも、「仕事がつらい」ときの1つの解決方法になるでしょう。