エンジニアの残業時間はどのくらい?無理なく働くコツと快適な職場の探し方

残業が多いと感じている人は、一度、毎月の残業時間を計算してみましょう。

同業者の平均残業時間よりも多いときは、自分の働き方について見直してみたほうがよいかもしれません。

エンジニアの残業時間は、職場の選び方で変わる可能性があります。

ここでは、エンジニアの平均残業時間やワークライフバランスの取り方、快適に働ける職場の探し方などを紹介します。

エンジニアの平均残業時間

厚生労働省が発表しているデータでは、システムエンジニアの平均残業時間はだいたい18時間前後になっています。

このようなデータを見た場合、「思ったより残業が少ない」と感じる人もいるかもしれません。

ただ、会社によっては、データに反映されないサービス残業などが発生している可能性もあります。

また、平均残業時間はすべての会社に当てはまるとは限りません。

18時間前後という平均残業時間は、あくまでも参考として捉えておいたほうが賢明でしょう。

会社の規模や職種によって違う

システムエンジニアの平均残業時間は、会社の規模によっても少し異なります。

例えば、平成28年の賃金構造基本統計調査では、従業員1,000人以上の会社で働くシステムエンジニアの超過労働時間は21時間という結果がでています。

ちなみに、10人から99人の小規模な会社の超過労働時間は、11時間。週5日勤務のシステムエンジニアの場合、毎日1時間から2時間程度の残業をしていることになります。

カスタマーサービス系のエンジニアは残業が多い

エンジニアの残業の量は、職種によっても多少変わってくるようです。

一般的に残業が多くなりがちなのは、カスタマーサービス系のエンジニアです。

社内のネットワークシステムを管理するシステムエンジニアと違って、カスタマーサービス系のエンジニアは労働時間が不規則になりやすいと言われています。

カスタマーサービス系のエンジニアは、クライアントの都合に合わせて仕事をすることが求められます。

そのため、所定の労働時間を超えて働かざるを得ないケースも少なくありません。

トラブルが発生したときなどは、夜間や早朝などに対応する必要がでてくることから、残業時間が増えてしまうのが1つの特徴です。

同業者の平均残業時間は、自分の働き方をチェックする際の目安になってくれます。

同じエンジニアとして働いていても、職場環境や仕事の負荷などは会社によってさまざまです。
問題を感じたときは、しかるべき対策を考えましょう。

家庭の時間や勉強時間を大切にしよう

残業が多いと、残業代などで給与の額が大幅にアップするかもしれません。

ただ、プライベートではさまざまなしわ寄せが生じる可能性があります。

例えば、残業が多い場合、家族や友人と過ごす時間が少なくなってしまうのが問題です。

毎日の帰宅時間が遅かったり、家に帰れない日が続いたりすると、家族とすらなかなか顔を合わせられないケースもあるでしょう。

仕事漬けになってストレスがたまってしまった場合、精神的なバランスが崩れてしまうことも考えられます。

健康を害する恐れもあるため、デメリットは予想以上に大きくなることもあるわけです。

キャリアアップにも影響する

また、残業が続いて自分の時間が持てなくなると、勉強する時間も確保しにくくなるでしょう。

キャリアアップを目指すエンジニアにとって、新しい分野の勉強は半ば欠かせません。

常に新しい技術が登場しているIT業界で活躍するには、現状に甘んじることなく勉強を続けていく必要があります。

残業や休日出勤が多い職場は、毎日の仕事で手いっぱいになってしまう可能性が高いです。

このような職場で働くのは、これから成長したいエンジニアにとってはデメリットになるかもしれません。

エンジニアとして順調にステップアップしていくには、家族や友人と過ごすプライベートな時間、勉強時間、仕事の時間のバランスをしっかりと意識することが重要です。


家庭の時間や勉強時間は、心身の健康を保つためにも不可欠です。

エンジニアにも増えているうつ病などは、このようなワークライフバランスが保てなくなることが一因と言われています。

ワークライフバランスを保つうえでまず注目したいのが、自分の残業の量です。

繁忙期などに一時的に残業が増えるだけであれば、スケジュールの組み方を工夫してワークライフバランスを保てるかもしれません。

ただ、泊まり込みの残業が続くような場合は、転職も視野に入れて働き方を見直す必要があるでしょう。

残業が少ない職場を探そう

ワークライフバランスを保ちながらエンジニアとしてのキャリアを積むには、自分が快適に働けるような職場を探す必要があります。

エンジニアの求人数は比較的多い傾向があり、転職のチャンスは豊富です。

ただ、会社の企業風土や雰囲気、仕事内容などは千差万別です。

応募をする前には、このような点をしっかりとチェックしておくのがベストでしょう。

残業の量も、重要なチェックポイントです。

残業が少ない職場を探す方法は?

残業が少ない職場を探したい場合、いくつかの方法があります。

例えば、「Tech Stars」のようなエンジニアの求人を専門に扱う転職サイトを利用する方法です。

こういった転職サイトには、エンジニアやプログラマーなどのIT業界の求人が多く集まっています。

求人の選択肢が多いのはもちろんですが、マッチング機能などを使えば自分の希望に合った会社を探すことも可能です。

スキルや希望する職種を指定して検索ができることもあるため、快適な働き方ができる職場が探せます

非公開求人などを紹介しているサービスなら、さらにチャンスが広がるでしょう。

口コミも参考にしよう

転職の求人を探す場合、口コミなどを参考にするのも1つの方法です。

「残業が多いか」や「休みがとりやすいか」などは、公開されている募集要項や会社案内からはわからない場合もあります。

実際に働いている人の口コミなどがチェックできれば、入社してからの生活がイメージできるでしょう。

エンジニアやプログラマーの働き方を見直しているIT企業は、全国的に増えています。

求人の探し方に工夫をすれば、残業が少なく快適に仕事ができる職場を見つけることも不可能ではありません。

転職準備は早めに始めるのがベスト

自分の残業時間をチェックして、転職が必要だと感じたときはできるだけ早く準備を開始するのがベストです。

転職サイトなどは無料で利用できることが多いため、自分の転職に役立ちそうなサービスを見つけたら登録だけでもしておくと便利。

いろいろな求人を見てほかの会社の労働環境などがわかると、自分の職場をあらためて見直すきっかけも得られます。

おすすめの記事