在宅で働くエンジニアに転職する!知っておきたいリモートワークのメリットやポイント

転職を考えたとき、給与や福利厚生といった待遇面も重要ですが、残業や通勤時間、そして働く環境も気になるところです。

そういった懸念をクリアできる働き方として注目されているのがリモートワーク。

働き方改革の後押しもあり、IT業界の中で取り組む企業が増えてきています。

そこでどんな人がリモートワーカーとして転職しているのか、またこの働き方のメリットなどをご紹介します。

会社で働く時間の確保が難しくなったときの選択肢

子供が生まれたり、家族の介護や遠方で暮らす親の面倒をみなければいけなくなったり、自分自身の体調が思わしくない……

このように自分自身または自分の周りの環境に変化が起きて、「働きたいけれど、会社に毎日通うことは難しい」という状況に直面したとき、多くの人の頭の中に「転職」の二文字がよぎります。

しかし、エンジニアは長時間労働になりがちだったり、トラブルで突然の呼び出しがかかったりするなど、時間を自分でマネジメントがすることが難しい職業です。

勤め先を変えることで、仕事とライフスタイルの変化にうまく折り合いをつけていけるのか、多くの人が抱えている悩みと疑問ではないでしょうか。

そうした悩みの解決策として注目されているのが「リモートワーク」という働き方です。

精神的にも大変な専業主婦(主夫)を支えるリモートワーク

エンジニアとして働いていたスキルを生かして、専業主婦(主夫)からリモートワーカーへと転身するケースも多くあります。

時折、専業主婦(主夫)に対して、「ずっと家にいて疲れたら昼寝もできるし、責任もノルマもなくてラク」というイメージを持つ人もいますが、現実はそう甘くありません。

日々の家事に追われ、肉体的に大変なのはもちろん、「専業主婦(主夫)でいることに後ろめたさを感じる」と精神的なつらさを抱える人が多くいます。

子育てや持病があることを理由に専業主婦(主夫)というあり方を選んだ方たちには、「働きたいけれど働けない」というジレンマがあります。

日々の家事を担うことも立派な働きに変わりはないのですが、「世の中に何も貢献できている気がしない」という無力感に苛まれたり、自分で稼いでいないことを引け目に感じて「自分がお金を使ってはいけない」という過剰な節約志向に陥ってしまう方もいれば、家族から「稼いでいないくせに」という心無い言葉で傷つけられる方がいるなど、自己肯定感を得づらい側面が専業主婦(主夫)にはあるようです。

しかし、リモートワークという働き方を選択した人たちからは、「家にいながらにして収入と、クライアントの役に立っているという実感が得られる」という感想が寄せられており、家庭と仕事を両立させながら充実した日々を送ることにつながっているようです。

リモートワーク(在宅)で働くエンジニアになるメリットとポイント

メリット

通勤のストレスが減る

「平成28年社会生活基本調査結果」(総務省統計局)によると、通勤時間の全国平均は1時間19分となっています。これが週5日、往復でかかり、それが1ヶ月、3ヶ月、1年……と考えていくと、相当の時間が通勤にかけられていることがわかります。

さらに満員電車に揺られての通勤となると、心身にかかる負担はなかなかのもの。

近年、電車の車内トラブルに関する話題を耳にすることが増えていますが、それも通勤にかかるストレスがトラブル発生の一端を担っていると言っても過言ではありません。

そうしたストレスから解放され、有益な時間の確保と心身の健康を保つことができるのが、在宅で働く大きなメリットの1つでしょう。

自分で時間を作ることができる

リモートワークという働き方を選ぶ人には、育児や介護といった家族との関わりをきっかけにする人が多いことから、企業側もそうしたことへ配慮するケースも少なくありません。

事前にコミットする仕事量や内容などを相談して決めておくことで、仕事をしながら子育て・介護など、自分のやりたいことに時間をかけることができます。

働く場所の制約を受けない

エンジニアのリモートワークは、パソコンとネットワークにつながる環境があればどこでも仕事ができることが最大の魅力。

たとえば、遠くに住む親がしばらく入院することになった場合、多少の調整は必要でしょうが、会社で通勤しながら働くよりも気軽に看護やお見舞いに行くことができます。

また、パートナーの仕事の都合で転勤が決まった場合はもちろん、子供を育てる環境を考えて引越しをしたいと思った場合も、リモートワークをしていれば通勤時間や路線にとらわれることなく、引越し先を検討することができます。

さて、何事もメリットがあればデメリットもあるものですが、リモートワークのデメリットを挙げるとすると、次の2点があります。

デメリット

評価の基準が成果主義になりやすい

同じ職場で働いていれば、担当している案件についてあなたがいかに悩み、苦労して形にしていったのか、上司はその姿を目にすることができます。

しかしリモートワークの場合、どんなにあなたが並々ならぬ労力をかけてやり遂げたとしても、その過程を上司に見せることはできません。

在宅という形の性質上、どうしてもアウトプットされた成果物のクオリティや生産性といった、目に見えるもので評価されがちになってしまうので、事前に上司と評価基準のすり合わせをして、そのポイントを明確にしておくことが大切です。

働く環境に対する出費がかさむ

在宅で仕事をするということは、自宅で過ごす時間が長くなり、その分の光熱費や冷暖房費、通信費などがかかるようになってしまいます。

また、自宅を出てカフェで仕事をするにしても飲食代がかかりますし、もし近所にコワーキングスペースがあったとしても、利用しようとするとやはりお金が必要になります。

とはいえ、節約ばかりして仕事が進まなくなってしまっては意味がないので、費用対効果を見極めるなど、金銭感覚のバランスを身につけていきましょう。

リモートワークで求められるスキル

また、リモートワークをするにあたり、求められるスキルもきちんと押さえておきたいところです。

自己管理ができること

自宅で作業する分、リラックスして仕事はできますが、個人でスケジュールやタスクの管理を行わなければいけません

気が緩んでアウトプットのクオリティが下がったり、ほかのことに気を取られて納期を守れないようではリモートワーカーとして長く働くことは難しいでしょう。

メールやチャット、Skypeなどで密なコミュニケーションが取れる

じかに顔を合わせる機会がないからこそ、起きていることや問題点、相談事項などを自ら的確に伝える姿勢が必要になります。

リモートワークは黙々と一人で仕事を完結させているイメージがあるかもしれませんが、実際にはその時々に応じたツールを使いこなして、日々コミュニケーションを取りながら進める仕事。

先に述べた評価の話とも関連しますが、適切なアウトプットができることが肝心です。

リモートワークは自分のライフスタイルにあわせられる働き方

こうしたことから、リモートワークはライフスタイルの変化に柔軟に対応できる働き方と言えるでしょう。

社会的な動きとしても、働き方に多様性を認める方向へと向かいつつあり、この流れが今後より一層世間に浸透していくと予想されます。

これからやってくる自分の未来や家族に寄り添った暮らしを充実させたい方は、リモートワークを転職の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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