エンジニア必見の失敗しない転職準備

ITエンジニアとしてすでに経験と実績を積んでいる方にとって、より良い待遇や職場環境を求めての転職は気になる問題です。

今すぐに転職するというわけではなくとも、「いつかのため」に準備しておけば「そのときになって」後悔することが少なくなります。

特に資格の有無はIT業界に限らず、転職の際の決め手になりえます。

エンジニア転職に有利な資格について見ていきます。

エンジニアの転職活動で必要となる作業

エンジニアの転職に限らず転職や就職の際には資格取得者が有利になります。

ここではエンジニア転職に有利な資格について確認します。

応用情報技術者

まずは「応用情報技術者」という資格です。

これはIT全般における高度で専門的な知識と技術を習得している人に対する国家資格です。

試験ではITに関するあらゆる分野から幅広く出題され合格率は20%前後という難易度の高い資格試験となっています。

この資格の1ランク下には「基本情報技術者」というのがありますので、まずはそこからチャレンジして段階的にレベルを上げていく勉強法がオススメです。

情報セキュリティスペシャリスト

次に「情報セキュリティスペシャリスト」という資格があります。

これは情報システムに対するセキュリティ周りについて検証し、問題がある場合にはその改善を提言、より強固な情報システムを構築する人に対する国家資格です。

サイバー空間での脅威が増す中、セキュリティ関係の需要はますます高まっています。

ただし合格率が20%を切ることもある狭き門となっています。

ネットワークスペシャリスト

また「ネットワークスペシャリスト」という資格もあります。

これはネットワークシステムに関する専門的な知識とスキルを持つ人に対する国家資格です。

企業ごとに異なるIT化の目的に応えて最善のネットワークシステムを構築し、それを不断に改善していくという業務内容を担います。

むろんこの資格も社会的なニーズが高まっていますが、試験合格率が20%を切るハードルの高い試験です。

総じてITエンジニアの転職に役立つ資格は合格率が低く、数年単位で準備しながら合格への努力を継続するという構えで取り組むものです。

今すぐ転職したいということでなくても、この資格試験のに向けて勉強し続けていれば、現在の職場においても確実なスキルアップが見込まれます。

それが現状の待遇改善につながることもありますので、勉強し始めておいて損はありません。

ポートフォリオ作成も大事

ポートフォリオとは簡単にまとめると「自分のセンスやスキルを確認してもらうために用意するこれまでの成果をまとめた作品集」といったところです。

実際の転職現場では面接官に自分を売り込んでいくことも必要になってきますが、エンジニアの方の中にはそういったことがあまり得意ではない方もいます。

そういう時に活躍してくれるのがポートフォリオです。

「どの程度の技術レベルなのか」「仕事を依頼した場合、どのようなクオリティで仕上げてもらえるのか」と転職の場面では自分の市場価値がはかられています。

特にITの現場では「結局何ができるのか」が最も強力なポイントになります。

ポートフォリオの存在はそれを分かりやすく相手に伝えてくれ、スキルの可視化が転職を円滑に進めてくれることがあります。

ポートフォリオ的な役割のウェブサイト

ポートフォリオサイトを通じて作成することも、ポートフォリオ的な役割を強調したウェブサイトを持つことも有効です。

エンジニアの方ならこれらを作成することはさほど難しくありません。

ただ一歩間違うと「ブログ」的になってしまいますので、あくまでも自分を売り込むための公式なものであるということを忘れずに作成します。

もちろん作成後も不断に見直し、作りっぱなしで放置しないよう気をつけます。

いざ相手に見せるという段になって、トレンドが取り入れられていない「懐かしい」感じになっていると逆効果です。

必要な準備まとめ

エンジニア転職における準備は、どれも数日で完成するようなものではなく、場合によっては数年単位で計画する必要があるものです。

資格取得

特に資格取得についてはその合格率の低さから判断できるように腰を据えて取り組まなければならないものばかりです。

逆にいうとその資格を取得した上で転職活動を行うということになれば、当然ライバルに大きな差をつけることになります。

労働条件の決定

給与や休日などの労働条件、上司や同僚との人間関係、何よりも日々仕事として取り組んでいる案件が本当にエンジニアとして「自分のやりたいことになっているか」について立ち止まって考えたときに転職というキーワードが浮かぶなら、今から準備を始めるきっかけとなります。

自分に適した勉強法を選ぶ

その勉強法も「参考書や過去問集などを購入して独力で学習する」のか「スクールに通って学習する」のかを選択することになります。

ある程度意志もあり知識にもスキルにも自信があるなら独力で学習を進めるほうが経済的です。

スクールや学びの内容にもよりますが、スクールへの通学費はそれなりの費用になります。

ただ自分を追い込んででも転職に成功したいという意気込みでスクールに通うという選択肢を選ぶ人もいます。


スクールの中には入学希望者に「現状のスキルを測る入学試験のようなもの」を課し、その試験に合格した人に対して土日祝日も問わない体制でマンツーマンサポートをつけ、スキルアップのための技能習得にとどまらず専任転職アドバイザーが転職できるまでフルサポートしてくれ、しかも転職できなければそれまでの費用を全額返還というシステムを標榜しているところもあります。

ポートフォリオの準備

ポートフォリオもとりあえず作るといった簡単すぎるものでは本気度が伝わりませんから、やるからには相応のクオリティが必要です。

このようにエンジニア転職には、ある程度の期間が必要であることを見越して準備を進めることになります。

他にも紹介できなかった資格に「エンベデッドシステムスペシャリスト」や「データベーススペシャリスト」などがあります。

どれも高い難易度の国家試験ですが、それだけに転職市場において資格取得者は高い価値を持っていますから挑戦する価値があります。

エンジニア転職における準備の本当の意味

エンジニア転職の準備において注意すべきことは「すぐに結果が出るわけではない」ということです。

転職に有利な資格であればあるほど合格率も低くすぐに取得できるわけではないので、「いつか」のために「今から」の準備が必要です。

仕事を続けながら始められる準備もありますし、休職してでも半年ほどで強力なスキルを身につけ資格試験合格を目指すことに集中するという作戦もあります。

おすすめの記事